2025.12.26
人狼ゲーム
シチュエーション・スリラー「人狼ゲーム」で主演
桜庭ななみインタビュー
ヨーロッパ発祥、現在世界的に流行中のカード・ゲーム「人狼ゲーム」の世界観を基にした、生死を賭けた心理ゲームの映画がDVDリリース。ウソと本当を使い分け、だましだまされ、失敗すると殺される、極限の緊張がコワイ、熊坂出監督作。主人公・愛梨を演じた桜庭ななみに話を聞いた!
| ■作品紹介
「人狼ゲーム」 12月25日DVD発売
高校2年生の愛梨が目覚めると、そこは暗い部屋。男女計10人が拉致され、閉じ込められていた。不可解な状況に戸惑う愛梨たち。唯一あった扉を開けると、そこには円形に並んだ十個の椅子のある部屋が。中央のモニターからは『あなたたちは村人です。紛れ込んだ2人の「人狼」を探し、夜9時までに殺して下さい。』とテロップでメッセージが映し出される。唖然とする彼らを前に画面が切り替わる。そこには『殺せなかった場合、全員死亡します。』の文字が…。彼らはなぜここに集められたのか? そして、生き残るのは誰か……生死を賭けたゲームが、いま始まる――。 |
終わった時は放心状態に
――最初に台本を読んだ第一印象はどうでした?
桜庭「タイトルを聞いた時は、スリリングなゲーム映画なのかなと思ったんですが、実際台本を読むと、人間同士の心理戦を描いた深い作品だと思いました」
――その心理戦が、結構リアルですよね。
桜庭「監督の演出で、その時の感情をみんなが口々に言ったり、時には誰かのセリフにかぶせて話したりっていう感じが、今まで私が演じてきた作品ではあまりなかった経験だったので、リアルだなと思いました」
――泣きわめきながらしゃべるから何を言ってるかわかんない、みたいなシーンもすごくリアルだし。
桜庭「はい」
――実際にああいう状況になったらそうなりますよね。
桜庭「そうですよね」
――監督からは、ああいう言い合いのシーンとかではどういう演出があったんですか?
桜庭「リアルに、その場で感じたように演じるように言われてました。台本のセリフ以外でも、その時の感情のまま(脇を指して)この人がこうやって話してるけど、(自分を指して)こっちではこういう話をしてもいいんじゃないとか、そういうアドバイスを下さって。それがよりリアルさを増したと思います」
――ああ、みんなでしゃべっている時にこっちからこの人を撮っているけど、脇では別の人が別の話をしていてもいいんじゃないかと。確かにそれがリアルってことですよね。
桜庭「そうですよね。あとテストがなかったんです、あんまり」
――そうだったんですってね、伺いました。テストがなかった?
桜庭「はい」
――それは監督がリアル追求のあまり、テストなしでハイ本番!みたいな?
桜庭「その時の感情をそのまま表現できるようにと。だからどこで何が起こるかわからないので、感情のままに何も考えずにやりましたね」
――じゃ、カメラがどこにあってどう撮られてるかもあんまり考えてなかったんですね。
桜庭「はい」
――どう撮られてるかもわかんないまま、そこで起こっていることをやる。
桜庭「はい。だから撮影スタッフの皆さんも、大変だったんじゃないかなと思います。どこで何が起こるかわからないから、スタッフさんも写り込まないように、動き回りながら撮影してました」
――そうですよね(笑)。この人狼ゲームって若い人の間ですごく流行ってるみたいですね。TV番組にもなってて。人狼ゲーム知ってましたか?
桜庭「はい。私もTVのバラエティでやってるのを見てて。でもルールとかは全然知らなかったです」
――出演してみて、このゲーム面白そうじゃん、やってみたいとか思いませんでした?
桜庭「この映画をやったので、ゲームは遠慮しておきます(笑)」
――そうですよね、このゲームをやると友達を減らすんじゃないかと思いますね。誰も信用できなくなっちゃうというか(笑)。
桜庭「そうですよね。疑うか信じるかです」
――この作品は順撮りしたんですか。
桜庭「ほとんどそうですね」
――他の出演者もみんな余りにも真に迫っていましたね。
桜庭「そうですね。みんな何度も台本を読み込んで役作りをしてましたし、役に入りきってました」
――見る人誰もが、必ずこのキャラの中に自分に近い人がいそうです。
桜庭「そうですよね。みんなリアルにいそうですし。私は、この中だったら私が演じるキャラにいちばん近いかもしれないです」
――御殿場の学校を借りてカンヅメで撮ってたんですか?
桜庭「そうですね。泊り込んで撮影して。周りにコンビニとかもなかったので、ほぼ同じ場所にいて撮影してました」
――監督も、そういうシチュエーションを作って成りきらせようって意図を感じますね。
桜庭「そうですね。周りの皆さんが本当に実力のある方ばかりだったので、こういう役作りの仕方があるんだって勉強になりました。重要なシーンの撮影の時は、休憩時間も台本と向き合って役に入って集中してましたね。緊迫したシーンの後は、終わってからも放心状態。力も使い果たし、こんなシーンを撮影したのは初めてで、何が起こったのかわからないという感じでした」
秘密を話してくれたら信用しちゃう
――もし実際ゲームをやることになったら、桜庭さんご自身はどう振る舞いますか?例えば、自分が人狼だったら。
桜庭「人狼だったら…どうするだろ…とりあえず、村人だって言います」
――(笑)
桜庭「と思います」
――桜庭さんは、全く知らない同士の集団に放り込まれたらどういう立ち位置を取るタイプですか? 例えばリーダーとかサブ、追従者とか反対者とか。
桜庭「一歩引いて見ていて、ついていくタイプです」
――どういう第一印象の人だったら信じられると思いますか?
桜庭「自分の秘密を打ち明けてくれる人ですかね」
――そうなんですか?
桜庭「はい。秘密を打ち明けられると、つい自分の秘密もその人に言いたくなりますよね」
――ええ? 言っちゃうんですか?
桜庭「私、人を信じやすいタイプなんです(笑)」
――キャラの中に、理論的にしゃべる頭のよさそうな男子や、上から目線のイヤな男子とかが出てきますけど、ああいう人はどう思いますか?
桜庭「たぶん私は、何もしゃべらない人についていきたくなります。あんまり自分が自分がって出てこない人についていきたくなりますね」
――そうですか? あんまり自分を出さない人って怖くないですか、何を考えてるかわからないし…。
桜庭「確かにそうですね。でも私がいちばん苦手なのはこの人ですかね(指す)。俺たち全員でアイツをやろうと誘う人。こういう人は信用できないですよね」
――愛梨の友達のひかりちゃんは、自分から危険な、禁止されていることをやっちゃいますけど、桜庭さんはそういうタイプではない?
桜庭「それはないですね、自分は一歩引いているタイプです」
――ドラマ「リミット」をはじめ、最近シチュエーション・スリラー作品が続いていますね。
桜庭「『人狼ゲーム』は本当に人間の心理を描いているので、リアルで深い作品です」
| ●プロフィール 1992年鹿児島県出身。演劇・音楽グループbump.yのメンバー。2008年に、「天国のバス」で映画デビュー。同年、「同級生」、「赤い糸」などに立て続けに出演、第20回日本映画批評家大賞新人女優賞、第35回日本アカデミー賞新人俳優賞など主要映画新人賞を総なめにする。その後も実写初主演映画「サビ男サビ女 ハゲマシガールズ」(’11)や「謎解きはディナーのあとで」(’13)、連続ドラマ「リミット」(’13)に主演するなど映画・ドラマ・CM などで幅広く活躍中。 |
©2013川上亮/AMG出版・「人狼ゲーム」製作委員会
撮影/植村忠透







