インタビュー

2026.01.20

  • ペントハウス
    全財産は最上階(ペントハウス)、トリックを見破れ!
    「ペントハウス」ベン・スティラー、エディ・マーフィSPインタビュー

■作品紹介

 
「ペントハウス」

 

2012年2月3日(金)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー

 

高層ビルがずらりと建ち並ぶニューヨークのマンハッタンでひときわ威容を誇り、天に届かんばかりにそびえ立つ〈ザ・タワー〉。この一戸あたりの平均物件価格5億円という65階立てのゴージャスな建物は、ほんのひと握りの超富裕層だけが入居を許される北米一の最高級マンションだ。そんな〈ザ・タワー〉居住者のスーパーリッチな日常を陰で支えるのは、管理マネージャーのジョシュをリーダーとする使用人たち。居住者のいかなる要望にも応えようと日々奮闘する彼らは、ささやかな給料で慎ましい生活を営む平凡な庶民である。
ところがある日、使用人たちの夢も希望も打ち砕く大問題が発生。ウォール街の帝王たるペントハウスの住人、アーサー・ショウが、全米を揺るがす金融詐欺事件を引き起こし、使用人たちの年金までも着服していた事実が発覚したのだ。もう黙っていられない。相手がセレブだろうと大富豪だろうと、この世にはやってはいけないことがある。自らの大切なお金を取り戻すことを決意したジョシュと使用人たちは、泥棒のスライドを助っ人として仲間に引き入れ、ショウの隠し金20億円が眠るペントハウスへ・・・。

 

ベン・スティラー(ジョシュ・コバックス役)

 

―ジョシュが強盗をしでかした行きがかりについて

 

ベン・スティラー(以下ベン)「ショウの逮捕後、ジョシュはショウの隠し財産を強奪する作戦を思い立つ。強盗してどこが悪い、悪いのはショウだ、そのぐらいされてもいいはずだとね。助手と仲のいいドアマンのレスターは、退職してドアマンなんぞやめる、それが口癖だったんだが年金を全部ショウにつぎこんで、自殺まで考えてしまうんだ。もちろんジョシュも被害者の一人だったけど、レスターの金もだまし盗られたと知り、ついに堪忍袋の緒が切れる。もうそれしかないなとやけっぱちで考えた最後の手だ。ショウはだまし盗った金を転がして儲けてるからね。怒ったジョシュはレスターを追い込んだショウへの腹いせも込めて車を壊したり、先頭に立ってみんなをこの強奪作戦にひきずりこんでいくんだ」

 

―エディ・マーフィのキャラについて

 

ベン「ジョシュは毎日のようにスライド(エディ・マーフィー)と顔を合わせている。スライドはいかがわしいことばかりしてる怪しい男でね、盗品を売りさばくのが仕事で、時にはジョシュをからかってる。が、いざ計画実行となった時、切り札として泥棒のプロであるスライドにご登場願うことになるんだ。実は二人は幼なじみでね、同じ保育園に通ってたんだ。ジョシュにとってスライドには消したい過去でね。いがみ合うことも多いけれど、気心が知れた仲なんだよ。もう腐れ縁だね」

 

―エディ・マーフィについて

 

ベン「言わずもがなの人だからね。同時代に育った人間にとってここ25年のコメディで一時代を築いた人だ、最高だったよ!すごくおもしろいし頭のいい人だし、アドリブ満載でこれぞエディ・マーフィ流だね。毎日わくわくしながら仕事ができたし、驚きの連続だったよ。素人さんみたいに話芸に酔いしれていたね。彼の演技には二つの面がある。一方で何をするかわからないアブない男を演じてるのに、それでいてすごく憎めない感じもさらりと出してる。コメディを観客的に見てて、コメディをすごく愛してる人だね。だから現場での話も最高に楽しかった。同じテレビを見てたり年も近いからすごく話も合う。一緒に仕事していて楽しかったよ」

―計画に巻き込んだ仲間たちについて

 

ベン「まず新米のエレベーター係エンリケは、駆け出しのくせにちょっと生意気で、そこらのあんちゃんみたいな奴だ。一言多くてドジだけど、憎めない奴なんだよ。入居者に対する口のきき方を知らず、ジョシュを困らせてるけど、仲間に引き入れるんだ。ジョシュの義理の弟のチャーリーもいるよ。 彼も”ザ・タワー”で働いて長いんだけど、ジョシュの妹が妊娠しているから強奪計画に及び腰なんだ。二人は何かともめてばかりだけど、仲間に引き入れる。ビルのことを知りつくしているし、信頼できる存在だからね」

 

―この強盗映画の特長について

 

ベン「すったもんだする人間関係が描かれないといけないよね。それらしい強盗映画は山ほどあるから、二番煎じな映画じゃ駄目だった。ありえない組み合わせの人物が登場したり、この物語に観客がノッて来てるとき、どこかで歯車が狂いだして、みんなが望まない方向に行く所がおもしろいね。話がどんどんややこしくなるんだ。練りに練った脚本だというのをひしひし感じるし、監督と脚本家はそこに苦心しただろうから、この映画はリアルでハラハラするんだ」

 

エディ・マーフィ(スライド役及びプロデューサー)

 

―この映画のテーマについて

 

エディ・マーフィ(以下エディ)「貧乏人が金持ちに騙される、これは永遠のテーマだよね。その図式を貧乏人が逆転して成功に持ち込もうと企む初期の “大逆転”同様不朽のテーマだ」

 

―”街のあんちゃん”的なキャラについて

 

エディ「楽しかった。ファミリー映画がずっと続いてたからね、チャらいキャラは久しぶりだ。こういう役はほんと楽しい。すごく久しぶりなだけにえらい新鮮だった。皆に”待ってました!”と言われる気がするね」

 

―なぜ映画の中でジョシュがスライドに近づいてくるかについて

 

エディ「ジョシュ(ベン・スティラー)がスライドに接近するのは、犯罪に関しては素人だからなんだよ。二人はすれ違っているけど、実は幼なじみなんだ。そのことについては忘れていたけどね。ジョシュは他にその筋の人間を知らないから、いかがわしいことばかりしている人間の俺にお呼びがかかる。俺以外にアテがないからね。街で会うたびにたかったり、朝から盗品を売りつけたり、俺は怪しいのもいいところだ」

 

―スライドが仲間に不安を抱くそのワケ

 

エディ「ベンが引き連れてきた仲間にスライドは最初はドン引きする。だって皆ズブの素人だからね。”こんな連中と組めるかよ”みたいな・・・これができるか、あれができるか?いろいろテストしたりしてね」

 

―ガボレイ・シディベについて

 

エディ「おもしろい女優だね。案外何でもこなす力がある。いつもとは違う役柄をやらせてみると、すごく才能があるって驚かされるよ。ちょっかいをかける絡みがあってね。おもしろくてちょっとHな感じのシーンなんだけど 彼女、”Hだけどおかしいわね”だって。おもしろい子だし、いい女優だと思うよ」

 

―キャストについて

 

エディ「監督はおかしくて憎めない最高のキャストを集めたね。出てくるどの登場人物も応援したくなる。マシュー・ブロデリックは同期でね。彼の映画は全部観てるよ。セットでプロフェッショナルな彼の一挙手一投足を見てると、ああ、あれはあの映画の感じだ、そうそうこんな声だとか…蘇ってくるんだ」

 

 

●プロフィール 

ベン・スティラー(ジョシュ役)

俳優、脚本家、監督、製作と、マルチに活躍。監督作品には、『リアリティ・バイツ』(94)、『ケーブル・ガイ』(96)、共同脚本と主演も兼ねた『ズーランダー』(02)などがある。2008年、自身の製作会社レッド・アワー・フィルムズで、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)の主演、共同脚本と監督をつとめた。『トロピック・サンダー』は放送映画批評家協会賞のコメディ映画賞およびハリウッド・フィルム・アワードのコメディ・オブ・イヤー賞を受賞。レッド・アワーで製作された他の作品には、スティーブ・マーティン、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ブラック共演の公開待機作 “The Big Year”、『俺たちフィギュアスケーター』(07)、『ドッジボール』(05)などがある。今秋クランクインした20世紀フォックス映画”Neighborhood Watch”は、世界を破滅させようと企てる男たちをめぐる物語で、ヴィンス・ヴォーンと共演。全米公開は2012年7月27日の予定 。さまざまなチャリティや基金を長年サポートしており、2010年、彼の福祉活動を評価した「タイム」誌は、世界に最も影響を与えた人物をリストアップした「タイム100」の一人にスティラーを挙げている。

 

エディ・マーフィ(スライド役/プロデューサー)
映画業界史上、もっとも成功したアフリカ系アメリカ人俳優であり、業界全体を通じても五本の指に入る稼ぎ頭のスター。スタンダップ・コメディアンとしてデビューし、1980年、弱冠19歳でNBCの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーキャストに抜擢。以来、映画界において輝かしいキャリアを築き上げている。『48時間』(82)、『大逆転』(83)、『ドクター・ドリトル』(98)、『星の王子ニューヨークへ行く』(88)、『ビバリー・ヒルズ・コップ』シリーズといった出演作品は、コメディ映画史上最高額の興行成績を記録。最近の出演作としては、『ドクター・ドリトル2』(01)、『チャーリーと14人のキッズ』(03)、『ホーンテッド・マンション』(03)などがある。2007年にはドリームワークス作品『ドリームガールズ』に出演。称賛を浴び、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、クリティックス・チョイス賞の助演男優賞を受賞し、同部門でアカデミー賞にも初めてノミネートされた。また、アカデミー賞を受賞したアニメ映画『シュレック』(01)、『シュレック2』(04)では、ドンキー役の声を担当。アニー賞を受賞したほか、BAFTA賞とMTVムービー・アワードにノミネートされた。



バックナンバー/コンテンツ