インタビュー

2025.08.20

  • NIKITA/ニキータ <セカンド・シーズン>
    本格アクション・ドラマ「NIKITA/ニキータ」のヒロイン、マギーQ来日!

pic01

 

本格派アクションと美しさでハリウッドでも大人気。香港や日本で活動した経験をもつマギーQが、凱旋来日。シーズン2の展開やアクションの裏側を語ってくれた!

 

■作品紹介
「NIKITA/ニキータ」<セカンド・シーズン>
コンプリート・ボックス

 

pic069月5日DVD&ブルーレイ発売
ワーナー・ホーム・ビデオ

 

政府の秘密組織、ディヴィジョンで暗殺者としての訓練を受けたニキータは、組織から逃げ3年間失踪。3年後、姿を現した彼女は、ディヴィジョンへの復讐を始める。セカンド・シーズンでは、同じく組織を裏切ったマイケルと共に、相棒だったアレックスの追撃をかわしていく。そして失踪していた彼女の3年間が明かされる。

 

シーズン2はタフなシーズンになります

 

――私は、マギーさんが香港にいらした時に何度かお会いしたことがあるんです。すごくお久しぶりです。

 

マギーQ「ホントに? ワオ、それは懐かしいわ。ありがとう(笑)」

 

――ニキータというキャラクターをつくり上げる過程で、マックGとは何か話をしましたか? クリエイター側からはどういうリクエストがあったんでしょうか?

 

マギーQ「マックGとは、実はキャラクターについては話をしていないんです。ご存知の通りマックGはエグゼクティブ・プロデューサーで、“彼がニキータをつくった”とは言えないので。でも実際にドラマをつくっているクリエイター、何人かいる脚本家たちとは話しました。そして本当に感謝しているのは、彼らが私を信頼してくれたこと。脚本家って自分たちでいろいろコントロールしたがるし、あまり俳優の意見は聞いてくれないものですが、彼らは私が何をしたいのか、何を望んでいるのか、ドラマを一緒につくり上げる作業をさせてくれたんです」

 

――マギーさんはどういうキャラクターにしたいと?

 

マギーQ「まず、オリジナル(映画)のニキータにインスパイアされていたことはみんな念頭に置きながらも、これは3年後の話。彼女は3年間消えていて戻ってきたわけで、あの頃のニキータとはまったく別人だといってもいいくらいなわけです。だから彼女自身のストーリーはどんどん進化させたいと。最初は復讐劇ですが、ファースト・シーズンからセカンドに移行する時には、彼女はかなり成長している。今度はリベンジではなくもうひとつのR。リデンプション、救済ですね。人を赦すとか、心情的にとても進化していくんです。復讐の連鎖になってしまうのをやめさせる、これを進化させると呼んでいるんです。もしそれが感じられないようだったら言ってください」

 

――ハハハハ。大丈夫ですよ。でもシーズン2は日本人はこれから見るんです。

 

マギーQ「そうそう、そうよね(笑)。(本作の)プロダクション・バリューは、劇場映画のようなクオリエティでないとできないと思っています。みんな、作品の質を上げていこうという気持ちで臨んでるんですよ」

 

――ニキータとマイケルの関係についてですが、マギーさんご自身は2人のロマンスにどんな展開を期待していますか。そして後半はどんな展開が待っていますか?

 

マギーQ「セカンド・シーズンでは、2人の関係は子供っぽい理由、例えば誰かと浮気したとかそういうバカな問題ではなく、彼らが過去にやったことや仕方なく陥ってしまった事態とかが2人に降りかかって、一緒に戦わなければならない。そして関係がギクシャクする。いろんなことがあるけど最終的には関係が強くなっていくんです。いろんな困難を乗り越えたカップルって強いですよね、そういうふうに。タフなシーズンになりますが」

 

――アクションもタフになりますか?

 

マギーQ「ファースト・シーズンとはアクション・コーディネーターが代わったんです。なので新しいアクション、少しクリエイティブなスタイルや動きを取り入れています。例えばフィリピンのマーシャル・アーツやタイのムエタイみたいな。ナイフを使った肉弾戦とか、そういうことをできる女優はあんまりいないので、頑張りましたよ。アレックスとの戦いももっとハデにしたいと言われたけど、私はそうは思わなかった。2人は感情的になっていてアレックスは攻撃してくる、私は止めようとする。でも私は弟子を殴るなんてありえないと言いました。かなりビックリする展開になっていきますよ」

 

信念を貫く人こそ美しいと思います

 

――マギーさんは自分でアクションされる。ハリウッドでは自分でアクションをやれる女優はとても珍しいと思います。香港時代にジャッキー・チェンのチームで訓練されたからそれが生きているんでしょうか?

 

マギーQ「ジャッキー・チームにいたので、彼からアクションを習ったんじゃないかとかよく思われがちなんですけど、実は彼からそんなにアクションを教えてもらったわけでなくて、一番学んだのは仕事に対する姿勢でした。彼ほど一生懸命仕事する人はいない。彼は私には父親的存在で、いくら頑張ってもまだ足りない、もっとできるだろうもっとできるだろうと言われて、必死で彼を満足させようと頑張るんですけど彼のレベルにはもちろん到達できない。皮肉な話ですが、アメリカに行ってからの方がアクションにシリアスに取り組むようになりました。その理由は、アメリカの方が作品の予算も多いし時間もかけてくれるので、撮影前に2カ月も3カ月もトレーニングできるわけです。だけど香港の映画って全然時間もなくて」

 

――そうですよね(笑)。

 

マギーQ「でしょ? だから香港ではできなかったですね」

 

――じゃあ、香港時代にはベーシックな体の動きを覚えて、実際にはアメリカに行ってからアクションを実践的にやったんですね。

 

マギーQ「そう。アメリカの映画界ではみんなすごくポジティブなんですよ。それでほめてくれる。『M:i:Ⅲ』の時、私が何かちょっとアクションすると『アメイジング!』『パーフェクト!』とかほめてくれてね(爆笑)。え? 大したことやってないんだけどな、と思いましたね。香港時代には同じことをやっても、すっごくキビシく批判される、もっとうまくできるだろうとか。で、やらなきゃいけなくなるわけですけど、でもアメリカではあんまり周りがほめてくれるんで、じゃあもっとうまくならなくちゃって思うんです。そういう意味で、全然メンタリティや姿勢が違うんですよね。香港はすごくキビシイ」

 

――ええ、よくわかります(笑)。

 

マギーQ「日本にいたときはボクシングとかMMAとかPRIDEとかも見に行ってましたよ、できるだけ時間をつくって。アクションのトレーニングでは、まずボクシングで反射神経をつくる。詠春拳も取り入れてます。でも詠春拳は実はあんまり好きじゃないの(笑)。トレーニングは木人を使ったりして素手でやるので、手が腫れるしアザだらけになるし。でもスクリーンで見ると、この動きは本当にカッコよく見えるんですよ」

 

――マギーさんには、やっぱり美しさの秘密というのを聞きたいです。

 

マギー「OK、でもちょっと退屈な話よ。香港で仕事してる頃にもよく聞かれました。そのたび私が『健康的なものを食べてエクササイズしてる』と言うと、向こうは『いやいや、そういうんじゃなくて、何を飲んでいるの?』と。で私は『は?何?』と聞き返すと『何かそういう薬があるんでしょ』と言われた。でもそんな薬があったらみんな飲んでますよね(笑)。やっぱり大事なのは規律を重んじた生活です。自分はこのスタイルをキープすると決めたらとてもきびしく、何を食べるかとかエクササイズとか、毎日行事のようにやってます。たまにジムに行ってイエーイなんてやっているようじゃダメ!」

 

――ハハハハハ! 撮影しているカナダにはおいしいものがいっぱいあると思いますが。

 

pic05マギー「知ってます」

 

――食べすぎちゃったりしないんですか?

 

マギー「いつも食べてますよ。ただ私は、動物は食べないし卵や乳製品も食べないので、そういう意味では重いものを食べていないんですが、でも他のものは思い切りたくさん食べてるんですよ。消化にいいものを食べてます」

 

――シーフードは?

 

マギー「ええ、シーフードは1年に4回くらい。特に仕事中は魚も抜きで本当に野菜と穀物中心の食生活です。でも1日に5回食べたりするんですよ」

 

――ニキータは美しくてタフで強くて、理想の女性ですよね。マギーさんにとっての美しい女性、理想の女性とは?

 

マギー「うーん、そうですね。女性に限らず男性でも同じですが、強く美しく魅力的って感じるのは、信念を貫き通す人。必死に一生懸命自分の追うものを追っている人には魅力を感じます。残念ですが、映画業界より違う世界の方がそういう人を見かけますよね、政治家とか科学者とか医師とか。自分の信念を持って、自分は誰であるかということをわかって闘っているという人が魅力的ですね」

 

撮影/植村忠透

 



バックナンバー/コンテンツ