インタビュー

2025.09.20

  • ALCATRAZ/アルカトラズ
    「LOST」のハーリーが帰ってきた!
    新ドラマに出演するホルヘ・ガルシアにインタビュー!

 

J・J・エイブラムス製作の大人気ドラマ・シリーズ「LOST」で、太っちょのハーリーを演じて世界的にブレイクしたホルヘ・ガルシア。愛嬌のある外見で日本でも人気だが、その彼が、またもやJ・J・エイブラムスのプロデュースする「ALCATRAZ/アルカトラズ」に、重要なキャラクターとして登場する。

 

 

■作品紹介
「ALCATRAZ/アルカトラズ」 

11月7日DVD&BD発売、DVDレンタル、オンデマンド配信開始
ワーナー・ホーム・ビデオ

 
「LOST」や「FRINGE/フリンジ」などを手掛けたヒット・メーカーのJ・J・エイブラムスが製作総指揮、「LOST」のハーリー役ホルヘ・ガルシアや「ジュラシック・パーク」のサム・ニールが出演。主演は新人女優のサラ・ジョーンズ。1963年に突然看守と302名の囚人が消えてしまった監獄島、アルカトラズ。2011年、その囚人たちが一人また一人、当時の姿のまま現代社会に現れ、犯罪を犯す。彼らはなぜ消え、なぜ今甦ったのか。

 

J・Jのつくるキャラは多面的で人間くさい

 

――「LOST」放映が終わってしまった時、ハーリーにもう会えないと思うと寂しかったです。だから今回、ホルヘさんが新作に登場しているのがとてもうれしかった。あなたは現場に最初に入った時の感慨はどうでした?

 

ホルヘ・ガルシア(以下ガルシア)「エキサイティングでしたね。役者にとってTVシリーズのいいところは、キャラクターを何週にもわたって演じるから、キャラと一緒に成長していけるところです。長い撮影を通じてキャラについていろいろ情報を蓄えていく。それによってさらに豊かに自分でつくりあげていくのがすばらしいんです。僕は、6年間もハーリーを演じてきて、またTVで違うキャラクターを演じることがあるとは正直思っていなかったから、初日は本当にうれしかったですね」

 

――J・J・エイブラムスからこの作品のオファーがあったとき、彼はどんな話をした?

 

ガルシア「『LOST』が終わってから僕にもいろんな脚本が持ち込まれたけど、コメディが多かったんです。脚本を読んでも全然興奮しない。『LOST』は6年も続いたので、その後にコメディをできるかなというのもあったし、自分が気づかないうちにジョークのネタにされるようなキャラクターが多くて。そんな時にJ・Jからこの話があって、質の悪いテレビ・シリーズから救われたような気がしましたね。J・Jなら人間として豊かな、一面的じゃなく多面的な人間像をつくってくれるというのを間違いなく確信していましたから」

 

――J・Jにとってはあなたが得がたい役者であり、あなたも彼の「LOST」でブレイクしたわけで、J・Jとの絆を、今となってはどう思っていますか?

 

ガルシア「確かに『LOST』が僕が出演した中で一番大きな作品だったし、この作品で、実感として少しずつ顔が知られてきたな、ブレイクしてきたなという感じがありましたね。でもここまで自分のキャラが視聴者が思い入れるキャラになるとは思っていなかったんで、最終的にそうなったことは、非常に幸せなことでした。僕はJ・Jのことは大好きです。彼のつくるキャラクターは、どんなにクレイジーな環境においても何か感情移入をさせるものをもっているし、どうなるだろうと心配させる、思い入れられるキャラクターなんです。そういうキャラだからこそ、SFの他のストーリーと比べても質が高いんだと思うし、ここまで人気の高いシリーズをつくれるんだと思います。僕にとって彼は友達といえる存在で、世界中の誰より一緒にいて楽しい人ですよ」

 

――共演者のサラ・ジョーンズやサム・ニールは、アクションが多くて大変だと言っていました。あなたはどうでしたか?

 

ガルシア「彼らほど肉体的にハードじゃなかった。まあそういうエピソードもあったけど、僕の役どころのソト博士はメンタルな部分が多いので、自分にとっての今回の挑戦は肉体的なアクションではなかったんです。アルカトラズの第一人者として、必要な証拠、アルカトラズの歴史とか収容者の犯罪歴とかを話さなきゃいけない。それを決してナレーターっぽくなく、人間同士が知識として分かち合っているように見せなきゃいけないということ、しかも毎回毎回。これが今回のチャレンジだったんです」

 

――ホルヘさんが演じるのは、研究者でありつつマンガなどが好きというキャラですが、ホルヘさん自身はマンガとか好きですか?

 

ガルシア「I do! もともとはこのキャラ、より学者って感じのキャラクターだったのが、J・Jがリライトした時にコミックブック屋を経営してるっていう面が加わったんです。僕がこれをとても面白いと思うのは、学者の世界とコミックオタクの世界、2つをもっていることによって、このキャラが豊かに魅力的に、リアルな人間になっていること。2つの相反する要素があるからこそ、余計に人間くささを僕は感じるんですけどね」

 

――日本のマンガもぜひ読んでほしいです。

 

ガルシア「ええ」

 

――ソト博士は、どうしてあそこまでアルカトラズにひかれるのでしょうか?

 

ガルシア「ちょっとネタバレになってしまうかもしれませんが、最後の方でソト博士の過去に触れた部分があります。彼は子供時代に犯罪に触れてしまっていて、それによって犯罪者心理にひかれてしまったんじゃないかなと思います」

 

――アルカトラズについて勉強しましたか? したとしたら何か教えてください。

 

ガルシア「実はあんまり勉強しなかったんです。演技をする中でいろいろ知識を蓄えていく感じだったんですよ。でも今、何か話せることといえば…アルカトラズはかつて南北戦争の収容施設だったこと、当時は建物があったんじゃなく、地面に直接穴を掘ってそこに敵兵を入れて、はしごで地上から収容していたということ。アルカトラズという名前はスペイン語なんだけど、ペリカンに近い鳥の名前らしく、あそこに生息していた鳥じゃないことは推測されている、島の形から来たんじゃないかということ。あ、あとひとつ思いついたよ! 実はアルカトラズのシャワーはお湯だったそうなんです。所長が、もし脱走を試みたとしても寒流に慣れていないから、それだけで逃げる気がなくなるだろうと」

 

――すごく面白い話をありがとうございました。ところで、長丁場であるTVシリーズの撮影を乗り切るために、何が必要なのでしょう? 何に気をつけていますか?

 

ガルシア「自分が気をつけているのはお休みの日を大切にすること、そしてちゃんと休んでリフレッシュして現場に戻ること。準備は何日か前からしておくことも学びました。こういうシーンの撮影があるとしたら、そのシーンの予習を前もって自分でしておけば、睡眠中に脳がその情報をプロセスしてくれるんだそうです。だから2日後くらいにそのせりふを言うと、とても自然に言えるようになっているんです。これは僕の個人的な体験だけど。それから、たとえ肉体的にハードなシーンじゃなくても、やっぱり肉体的負担は大きいもので。撮影がすごく長時間だったり単調でストレスになったり、そうすると肉体にもキテしまうから、やっぱり体のメンテは大切ですよね、ちゃんと栄養を取るとか。13時間を越える撮影になってくるとなれば余計です。最初に現場に入った時の集中力を最後までもっているべきですから」

 

――東京は初めてですよね。昨日はどう過ごされましたか?

 

ガルシア「ちょっとショッピングしましたよ、秋葉原とか銀座、渋谷。寄生虫博物館とかにも行ったんです。ホテルに戻った時は買い物袋を両手に持ってましたね」

 

――寄生虫館って意外ですよね。

 

ガルシア「ええ、東京に行った時そんなところにまで行ったんだ!っていう面白ストーリーです。8mのサナダムシを見てきたっていうのはネタになるかと思って行ったんです。それと、変な女友達がいて。彼女はやたら病気オタクで、皮膚病博物館なんてところにも行ったことがあって、そこでこういう病気になるとこういう症状が出ますという、皮膚に実際に触れられるコーナーもあるとか。そういうところに行ってしまうほどマニアなんだけど、彼女のためにこういうもの(寄生虫Tシャツを見せる)を買わなきゃというミッションがあったんです(笑)」

 

――「ALCATRAZ~」に戻りますが、ジョーンズが、壁とかビルに書いてある落書きや47っていう数字が謎解きのヒントだよ、って言っていました。あなたも何かヒントを下さい。

 

ガルシア「そうだな、『LOST』を見ていた人ならわかると思うけど、このドラマの中に『LOST』へのオマージュがあちこちに散りばめられていることに気づいて楽しむことができると思います。あと、トラックにプリントされてる数字をチェックしてみて!」

 

撮影/植村忠透

 

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