「荒野のピンカートン探偵社」DEAN FUJIOKA 
2016年1月15日

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NHKの連続テレビ小説「あさが来た」でいきなり人気沸騰中のDEAN FUJIOKA。アジア圏では既に人気俳優だった彼が、2015年に出演した北米のTVドラマ「荒野のピンカートン探偵社」が、1月13日に発売&レンタル開始。取材殺到の彼に直接話を聞いてみた。


「荒野のピンカートン探偵社」
1月13日(水)DVD-BOX 1●1万2000円 
2月3日(水)DVD-BOX 2●1万円
※単品レンタルDVD1~6が1月13日、7~11が2月3日に同時リリース
発売・販売元/アミューズソフト
製作/スザーン・バーガー
出演/アンガス・マクファーデン マーサ・マックアイサック ジェイコブ・ブレア DEAN FUJIOKA 加賀美セイラ

米国開拓時代の1860年代、中西部カンザスシティに創設された「ピンカートン探偵社」は米国史上初の探偵事務所。アランとウイリアムの父子とケイトは、情熱と科学捜査術をもって困難な事件に立ち向かっている。はじめは依頼人として現れた謎の日本人ケンジは、後に探偵社の仲間として共に事件を解決していく。

――まず、本作への出演の経緯を教えてください。

DEAN FUJIOKA(以下DEAN)「僕の資料を送ってプロデューサーに見ていただいて、面接まで漕ぎつけて。2時間くらい話して決まったんです。プロデューサーと話してる中では試験されてる感じではなくて、人としてコミュニケーションしてる感じで、すごくリラックスしてた印象ですね、だいぶ前のことなので話したことは覚えてないですけど。2013年の終わりか’14年の頭ですかね。撮影は‘14年の9月から’15年の1~2月。カナダのマニトバ州のウィニペグという町で撮影しました。カナダの東西のちょうど真ん中あたり。映画やTVの撮影は町おこしみたいな感じで、昔のアメリカの西部劇や60~70年代のNYの街並なんかを撮るときに使われるみたいです」

――本作の役は謎の日本人という役で。いかがでしたか。

DEAN「そうですね、ナゾの(笑)。時代背景は日本はまだ江戸時代末くらいの時期で、国交もないしアメリカ自体奴隷制が残ってる時代ですよね、南北戦争のすぐ後で。そこに有色人種が飛び込んでって。当時アメリカの社会で人間として扱われてたのは白人だけだったじゃないですか。その中でケンジっていうキャラクターが自分の目的を達成していくためにサバイブしていったり、ピンカートンズの仲間たちといい出会いがあって一つになって謎解きをしていったり、アメリカナイズされてだいぶファンキーな感じになっていったりする(笑)のとかは、自分が仕事で生活してアメリカ社会に溶け込んでいく過程とシンクロしていく感じがありましたね」

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――最初から準レギュラーということだったんですか? 撮影が始まってからどんどん変わっていったんですか?

DEAN「最初は(出演は)3話くらいって話だったんですよ。第4話が完成したタイミングで肯定的なコメントをもらえて、クルーのみんなのおかげで自分の力を発揮するシーンをたくさんつくってもらえて、それで結局出演が7話とか8話に増えて。どんどんケンジっていうキャラクターがデベロップされていった感じですね。プロデューサーたちや配給会社の偉い人が観て、これだったら増やしてもいいんじゃないかとなって、幸せにも最後までやらせてもらえましたね」

――日本語で話すシーンもあったりしますが、北米の人がいいと思ったのはあの剣劇シーンじゃないかと思うんです。監督は黒澤明のファンだとのことですが、どういう注文があったんですか?

DEAN「アクションだけではなく、(キャラについて)自分はこう考えてるっていうのを監督と意見交換させていただきました。日曜日に2人でカフェに行って話すなかで、彼が黒澤監督のファンで、しかも僕が中華圏で剣術アクションやって来たのを観たらしく、うまくそれを生かしていきたいという想いがあったみたいです。キャラクターの設定として、ちゃんとした武家の出身で、密航しようが脱藩しようが父親の名誉のために仇を追いかける、はっきり目的を持っている人間。だからアクションの部分でも、日本のサムライだったらどうオーセンティックに振る舞うか教えてほしいと言われて。ちょうど僕はその前に『ニンジャ・ザ・モンスター』という作品で日本の殺陣を勉強することがあって、京都の太秦で教えてもらったことを監督に伝えて、だったらこういうカットもアリだねって変えていった感じですね」

――ミヨ役の加賀美セイラさんとの共演はいかがでしたか?

DEAN「セイラは途中から撮影に参加して、いろいろ教えたり教えられたりしました。彼女はカナダ国籍を持っているので家に帰ってきたみたいな感じだったかもしれないですが、撮影は新しい経験だったみたいで、彼女のピュアなフレッシュな視点から来る疑問に考えさせられることもありました。セイラは明るい元気な子なのであんなに寒くてもテンションが落ちなくて、僕も元気をもらえましたねえ(笑)」

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――FUJIOKAさんは、マイナス40何度にテンションガタ落ち、みたいな?

DEAN「ええ、僕は結構寒いのが苦手なんですけど、セイラはお酒があれば元気なんです(笑)」

――以前取材させて戴いたときは、香港の映画『八月の物語』や台湾の映画『夢の向こう側』などの時でまだ日本ではアジアのスターでしたから、今の、(NHKの)朝ドラで人気沸騰中のフジオカさんを観て、うわーどうしたことだ! と感動しているわけですが。

DEAN「ハッハッハ(爆笑)。まあ『八月の物語』から知っている人はそう思いますよね」

――日本で人気者になってのお気持ちはどうなんでしょう?

DEAN「それはうれしいですよ。街で声掛けてもらえたりするのはすごくうれしいし、僕の祖母が、TVつければ日本語で演技しているのを観られるってすごく喜んでくれてるから、家族孝行が出来たな。だいぶ時間かかったけどよかったなと。NHKだから海外でも観られるじゃないですか。だから香港や台湾の中華圏や東南アジアで応援して来てくれた仲間たちやファンの人たち、北米の人たちにしても、関係が断絶しないで続いているっていうのが、もちろんSNSなんかもあるわけですけど、自分がどこで何してるのかっていうのが(分かってもらえて)、つながっていられるのがすごいなと思うんです。NHKの影響力の大きさだと思うし、日本の国を代表するメディア。格式のある国民的な朝ドラに出演できたことは光栄に思ってます」

――人気者になってスタンスとか何か変わりましたか?

DEAN「うーん、特に何も変わってないですね(笑)。ただ周りに迷惑がかからないようにしたいなっていうのがありますね、そこはやっぱり。店に入れば自分は一お客さんだし道歩いてれば一人の市民だし、そこで出来る範囲で、出会ったファンからリクエストがあれば応えていきたいなっていうのはあるんですけど」

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――日本で人気者になってしまうとアジアに帰ってこないんじゃないかと、アジアのファンが心配していますが、アジア、日本、北米、インドネシアの配分は、今後はどうなんでしょう?

DEAN「いや~、こればっかりはわからないですね~。タイミングだったり…。いろんなお話をいただけるようになって、いくつかの中から一つ選ばなきゃいけないとなって、有難いことなんですけど…。台湾に帰りたいなって気持ちもあるし、家族がいるジャカルタにも帰りたい、大阪も後ろ髪をひかれる思いだし、北米でも待ってくれてる人がいるし。うーん、そうですね、お礼参りが出来るようにツアーしたいですね(爆笑)」

――国際的に俳優活動、音楽活動をして、みんなが憧れるような成功を収めているのを、ご自分ではどう分析されますか?

DEAN「まず成功の定義が人によって違うじゃないですか。僕にとってはまだやっとスタートできたって感じなので、まだまだこれからだな、これから僕に対してどんどんハードルが上がっていくだろうなって。背筋がシャキっとする思いが強いですね、キャリアの面では。プライベートの面では、家族とどれだけ一緒に過ごせるかっていうのがホントに自分の仕事にも影響してくると思うので、こういう移動を繰り返すような生活もどっかで区切りをつけないといけないのかなとも思うし。でも自分の場合は、仕事を一つの国だけでやるなんてことはないと思うので、だから…今も悩みや課題があるので、やったーって感じにはなかなかなれなくて。ただ、今こうやって、自分が昔『八月の物語』に出演してた頃には全く想像できなかったようなことになって。そこに共感してもらえる方々がいるだけでもすごく幸せだと思うんです。今後も挑戦は続けていきたいなと思いますし、ここまで来たからにはもっと、行くところまで行かなきゃいといけないなという思いが、男として父親としてありますね」

■プロフィール
福島県出身。高校卒業後シアトル大学へ留学し卒業後モデルとして香港で活動開始。2005年「八月の物語」で香港映画主演デビュー。他に台湾映画「セデック・バレ」(’11)や「夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~」(’11)、日本映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」(’13)、「NINJA THE MONSTER」(’15)などに出演。インドネシアを拠点に音楽活動も行う。TBS系ドラマ「ダメな私に恋してください」に出演中。

(c)Pink Series, Inc.

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