“最凶”キャラの期待値は裏切らない!
――今回取り上げるのは、設楽さんも日本語吹き替えの声優として参加された「ミニオンズ」です。改めて観てみて、いかがでしたか?
元々「怪盗グルー」シリーズは、うちの子供も大好きだったし、「怪盗グルーの月泥棒」も「怪盗グルーのミニオン危機一発」もDVDを持っていたんです。こういうシリーズものって、回を重ねるごとに人気は出てくるけど、ストーリー展開がちょっと…になってきてしまうケースも割と多いじゃないですか。
でも今回の「ミニオンズ」は、かなりおもしろかったです。ミニオンを初めて見た人は「なんだ、この生き物は?」って思うでしょうね。僕にも正解は分かりません(笑)。今回の大きなテーマも“この黄色い生き物は何者なんだ?”ということ。過去に歴史上の悪者の子分に仕えてきたミニオンが、新たなボスを探す旅に出るんですけど、その道中で出会うネルソンファミリーのお父さんの声を僕が、その息子の声を日村がやらせてもらいました。
――しかも、ビジュアルがお二人にソックリで(笑)。
そうなんですよ! 「アテ書きしたの?」って思うぐらいにビジュアルが僕らに似ていて。どちらか片方だけが似ているケースはあると思いますが、今回は2人揃ってですからね。これまでも日本語吹き替えの声優は何度かやらせていただいているんですけど、僕は声優の仕事が好きなんですよね。というのも、最後にだるまの目を入れるような、出来上がったものに命を吹き込む作業にも通じる魅力を感じるからなんです。今回もまた、貴重な経験をさせてもらいました。日本語吹き替え版で見てもらうと、細部まで描き込まれたイギリスやニューヨークの街の風景がじっくり堪能できます。画面に集中する意味でも、日本語吹き替え版がオススメです! ブルーレイで見たら、よりキレイでしょうね。
――声でいうと、ミニオンの声も特徴的ですよね。
いわゆる“ミニオン語”ですよね。一見ハチャメチャなんだけど、よ〜く聞くと「ヤキトリ」といった日本語も入っていて。聞いた話では、監督がどんな国の人でも聞き取れるようなひと言も盛り込んでいるらしいです。それに、音楽が凝っていたり、ちょっとしたギャグも何かのオマージュだったりと、作り手側の趣味や遊び心が反映されているんですよね。
――ストーリーはいかがでしたか?
最初は「こんな不思議なヤツ、いるわけないよ」って思っちゃうような奇抜さなんだけど、しだいに3人の個性が出てきて、どんどん話に引き込まれていきます。一方の悪者も、ホントのワルじゃなく、どこか憎めないキャラクターとして描かれていて。だから家族揃って見られるし、そこが世界中でヒットしている理由なんじゃないかな。
ミニオンズのビジュアルが、かわいくもありカッコ良くもあり……という絶妙なバランスで、どことなくオシャレな感じなんですよね。それでいて、シニカルだったり敵をこてんぱんにやっつけるブラックさもあって。まさに、かわいらしさと毒っ気のさじ加減が絶妙な作品。子供向けかと思ったら大間違いですよ。大人でも十分楽しめます!
――設楽さんは普段、2人組で活動されていますけど、今回のような“3人組であるからこその面白さ”ってあるんでしょうか。
確かにそれはあると思いますね。3人で物語を転がしていく面白さはあると思う。しっかりしたヤツと、大ボケ、小ボケ、みたいに、3人の個性がより際立つというか。コントの場合でも、2人が仲良しで1人がちょっとズレている……みたいな2:1の構図から話が広がっていくんです。
――本作は、ミニオンたちが最強のボスを探すという設定ですが、設楽さんにとっての“理想のボス像”ってどなたですか?
とんねるずさんや、ビートたけしさん、所ジョージさん、明石家さんまさん、タモリさん、ダウンタウンさん……。芸能界の大先輩たちに共通する“レジェンド感”に憧れますね。みなさん、芸能活動をスタートさせた時から数々の伝説を生んでいて、かつ、ちゃんと結果を出しているところがカッコいいなぁと思います。
――設楽さんも、日村さんや構成作家のオークラさんたちから見たら“理想のボス”なのでは?
確かに、小さいお城の中で自由にやらせてもらっている部分も多少ありますけどね(笑)。ミニオンみたいな手下がほしいけど、考えてみたら、彼らのいる場所には、きまってトラブルが多発してますよね。だって、かつてミニオンたちが仕えていた恐竜やナポレオン、エジプト王、ドラキュラは、彼らのミスのせいでみんないなくなっちゃったわけで。女悪党なんかより、ミニオンたちの方がよっぽどたちが悪いとも言えます(笑)。まさにミニオンは“最凶”のキャラクターです。
――最後に、今回の作品を誰に見せたいですか?
そうだなぁ……。今回は、ジャングルポケットの3人にしましょう! 残念ながら、まだ世間には3人組であることが浸透していないと思うので。ぜひ「ミニオンズ」を見て、3人のキャラの棲み分け方とか、個性のアピール法を学んでもらいたいという意味で。あとは早く“ボス”を見つけることですね!(笑)
大ヒット・シリーズ「怪盗グル―」に登場する不思議な生物ミニオンの活躍を描くアニメーション。太古の昔から時代の最強最悪のボスに仕える習性をもつミニオンたち。だがボスを次々と失い、一族は存続の危機に。ケビン、スチュアート、ボブの3人は新たなボスを探すために海をわたり、米フロリダで女悪党スカーレットと出会う。
監督/ピエール・コフィン カイル・バルダ
製作/クリス・メレダンドリ ジャネット・ヒーリー
製作総指揮/クリス・ルノー
声/サンドラ・ブロック ジョン・ハム マイケル・キートン
■プロフィール
1973年、埼玉県生まれ。’93年に日村勇紀とバナナマンを結成。「ノンストップ!」で司会を務めるほか、「そんなバカなマン」(共にフジテレビ系)、「クレイジージャーニー」(TBS系)などに出演。
■バナナマンinformation
バナナマンが日本全国の地元グルメを紹介するバラエティ番組のDVD「バナナマンのせっかくグルメ!! ディレクターズカット版」が現在発売中。2015年夏開催の最新単独ライブを完全収録したDVD「bananaman live LIFE is RESEARCH」が’16年2月に発売予定!
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撮影/杉 映貴子









