設楽統のこの映画にしたら? Vol.28「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
2015年11月10日

音で例えるなら「ドカーン!」「ブォォォォン!」「ギュイ〜ン!」

先日、ようやく観ることができました! 周りで「マッドマックス、すげぇ!」って盛り上がっていたんですよ。ミュージシャンの星野源くんなんか、ライブで(劇中に登場する)V8のお祈りポーズをしていて、「ん? 歌詞間違って謝ってるの?」と思ったけど、映画を観て「そういうことか!」と。聞くところによると、公開時には4DXや爆音上映も大盛況だったようですが、それも納得。この作品を音で例えるなら「ドカーン!」「ブォォォン!」「ギュイ〜ン!」。観ていない人には何のこっちゃだと思うけど、とにかく漫画チックなんです。「北斗の拳」的な世紀末の世界観に、スタイリッシュな音楽とファッションが盛り込まれていて、最高にクール! あとは砂漠を縦横無尽に走る装甲車の奇抜なデザインにも興奮しましたねぇ。車同士のチェイスシーン、どうやって撮っているんだろう? ぜひソフトで観返したい!

全体の絵作りはアメリカのアニメーションを観ているようで、とにかくポップ。どのシーンを切り取ってもポスターになる感じでキマッてました。マックスもカッコいいし、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサも美しい。でもやっぱり強烈だったのはこの人でしょう、砂漠の独裁者イモータン・ジョー! 暴君だし、敵としてはスゴい悪いヤツなんだけど、自身が率いる軍団ウォー・ボーイズのリーダーとしては異様なカリスマ性がある。手下に任せっきりにせず、自分でもガンガンいく現場主義者でね。ある意味、理想のリーダー像と言えるかもしれませんよ(笑)。そんなジョーに心酔するウォー・ボーイズのひとり、ニュークスも本作におけるキーパーソン。のちにマックスの仲間になるんだけど、こいつがまた愛嬌のある男でね。しかもガンガン攻撃されてもなかなか死なないタフさも合わせ持っているんです。他にも、ひたすらギターをかき鳴らすだけの男とか、疾走する車から車へブンブン揺れながら飛び移る棒飛び隊とか……もう、気になったキャラクターをあげはじめたらキリがない!(笑)

世界観もキャラクターも不思議だけど、軸となるストーリーは現状から逃げて理想郷を目指すという普遍的なものなので、見ていて違和感がなかった。とっ散らかっていないのは監督の手腕なんでしょうね。そして人がたくさん死んでいるはずなのに、悲壮感が一切ない。あ、でも長い槍でグサーッとなる場面だけはエグかったけど。僕、先端恐怖症なんで……。

男の子が大好きなものが詰まっていて、真剣にバカなことを突き詰めている最高峰的作品。ずっと追いかけたいシリーズです。

■見せたい相手
リーダーの座をねらう人に観せたい!

■見せたい理由
残虐非道な一方で、砂漠の住民にもきちんと水を与え、神と崇められているイモータン・ジョーの姿を見て、真のリーダーとは何かを学んでもらいたい!


■今月の一本
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

資源が枯渇した近未来を舞台に、妻子を殺された男の壮絶な復讐劇を描くシリーズ第4弾。荒廃した砂漠をさまようなか、独裁者イモータン・ジョーの一味に捕らえられた元警官マックス。彼は女戦士フュリオサらと手を組み、自由を求めジョーの一味に真っ向勝負を挑む。主演は「ダークナイト ライジング」のトム・ハーディ。

監督・製作・脚本/ジョージ・ミラー
出演/トム・ハーディ シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト ヒュー・キース・バーン ロージー・ハンティントン・ホワイトリー ライリー・キーオ

BD&DVD/ワーナー・ホームエンタ

■プロフィール
1973年、埼玉県生まれ。’93年に日村勇紀とバナナマンを結成。「ノンストップ!」で司会を務めるほか、「そんなバカなマン」(共にフジテレビ系)、「クレイジージャーニー」(TBS系)などに出演。

■バナナマンinformation
「バナナステーキ」DVD-BOX第4&5弾、日村勇紀主演作「新選組オブ・ザ・デッド」のBD&DVD、ミステリードラマ「容疑者は8人の人気芸人」、グルメ・バラエティ「バナナマンのせっかくグルメ!! ディレクターズカット版」のDVDが発売中

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撮影/杉 映貴子

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