「チャッピー」
2015年8月31日

ブロムカンプ流、21世紀版“ピノキオ”

「第9地区」「エリジウム」を手掛けた、ハリウッド期待の若手監督のニール・ブロムカンプが、近未来の南アフリカを舞台に、ロボットの進化と人間の欲望をテーマに描いたSFアクション。同監督作の常連であるシャルト・コプリーが、フィット・スーツを着用し、CG上のチャッピーを演じた。

2016年、ヨハネスブルグ。多発する犯罪抑制のため、政府は工学者、ディオンが開発したロボット警官“スカウト”を導入する。そんな折、廃棄寸前のスカウトを無断で持ち出したディオンはギャングに拉致される。脅された末、AIを搭載しロボットを起動。チャッピーと名付けられたロボットは、人間たちがAIの是非を巡り対立するなか、人知を超えた行動を起こす。

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新たに“命”を吹きこまれた純真無垢なチャッピー。ギャングに囚われの身となった彼が、ギャングを両親として認識し、生活を共にしていくなかで、進化(=成長)を続ける過程は実に微笑ましくおもしろい。一方、やがて感情の赴くまま、自律的に行動していく様には恐怖を感じてしまう。

肉体と自我、感情の暴走、創造主である人間とその人間を凌駕する存在のAI。ハートウォーミングな物語から、哲学的な域まで突っ走っていく(=到達する)同作。近い将来に起こりえるのではないか…。そんな成れの果てへの終末感は、日常のリアルな問題としても、とても興味深い。

BDプレミアムエディションには、押井守や荒牧伸志、伊藤暢達の描き下ろしポストカードが付くほか、特典映像「もうひとつのエンディング」を収録。“生きたい”と願い続けたチャッピーのもうひとつの結末をじっくり見届けたい。


「チャッピー」
9月18日(金)発売・レンタル
監督・製作・脚本/ニール・ブロムカンプ
出演/シャルト・コプリー デーヴ・パテル ニンジャ ヨーランディ・ヴィッサー ヒュー・ジャックマン シガニー・ウィーヴァー

BD●4743円
BDプレミアムエディション●5695円
DVD●3800円
発売・販売元/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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