設楽統のこの映画にしたら? Vol.16「X-MEN:フューチャー&パスト」
2014年11月10日

大好きなミスティークほか新旧キャラクターが総出演し、さながら「X-MEN」同窓会!

■今月の一本
X-MEN:フューチャー&パスト

■見せたい相手
ざわちんさん

待ってました、「X-MEN」シリーズの新作! 新旧ともに大好きなんですが、最初は「クールでスタイリッシュ」というイメージだったんです。でも見ていくうちに、ツッコミどころがあって、その“ダサかっこよさ”がおもしろいなと。最たる例が、以前この連載でも紹介した「ウルヴァリン:SAMURAI」。日本のヘンテコ描写が満載だし、漫画原作というのもあってか、とにかくブッ飛んでいて楽しかったんですよね。

で、今回の「フューチャー&パスト」。さらに何でもアリです。ミュータントせん滅の危機にある2023年の現実を変えるために、ウルヴァリンの魂が1973年に送り込まれ、その根源を絶とうとする話。1973年は僕が生まれた年で、終結間近のベトナム戦争や60年代前半のケネディ暗殺、キューバ危機にもX-MENが絡んでいた…という設定がおもしろかったんですが、ひとつだけツッコませてください。「現実がダメなら過去を変えちゃおう!」って、何てシンプルすぎる発想なんだろう(笑)。

ちなみに監督のブライアン・シンガーは、タイムトラベルを描くにあたり、僕の大好きな映画でもある「ターミネーター」を参考にしたとか。だからウルヴァリンは裸で登場してるのかな(笑)。演じるヒュー・ジャックマンのパンプアップした身体がまたスゴい! 浮き上がる血管には思わずクギづけになりました。

そして現在と過去が交互に描かれるため、新旧のキャラが総出演し、さながら「X-MEN」同窓会。とにかく豪華でアガりました! 中でも僕が好きなのは、ジェニファー・ローレンス扮するミスティーク。今回物語のカギを握るメイン・キャラになっているんですが、これまでに比べ登場シーンが多いだけに「裸にペイント!?」っていうキワドいビジュアルをじっくり堪能することができました(笑)。誰にでも姿を変えることができるから、カノジョにしたら毎日楽しいだろうなぁ。この変幻自在ぶりは、ものまねメイクのざわちんもビックリなんじゃないでしょうか。

あとはプロフェッサーXとマグニートーも期待通りの存在感を発揮してくれます。特に、磁力を操るマグニートーは、終盤で“トンデモないもの”を動かすんですが、もうド肝を抜かれましたねぇ。若き日の2人とウルヴァリンとの師弟愛のドラマにもグッときます。

新キャラもたくさん登場します。強烈だったのは、クイックシルバー。超高速で動くことができるため、彼が動いている間は周りが止まっているように見えるんです。なので、ひとりで卓球のラリーをしたり、銃撃戦では弾の向きをヒョイヒョイ変えたり。そのコミカルな動きが笑えましたね。

一方で、ミュータント抹殺用ロボット、センチネルは、ミュータントの特殊能力を中和する完全無敵ぶり。全員の能力がもらえちゃうのはズルい! その暴れっぷりもまた、何でもアリ!な世界を盛り上げています。CGもアクションもどんどん進化していて、できれば映画館の大きなスクリーンで、ポップコーンを食べながら見たかったなぁ。

「X-MEN」の魅力は、超能力をもつがゆえに世間に受け入れられないミュータントの“悲しみ”が描かれているところ。どこか日本の妖怪モノにも似ていて、例えるなら「X-MEN」は「妖怪人間ベム」のアメリカ版ってところじゃないでしょうか。人間とミュータントが接したときに生まれる切なさは、バナナマンのコントで日村さん演じる妖怪ヒムドンにも通じるところがあるかも(笑)。

また、「自分ならこう闘わせる!」と監督気分で攻撃スタイルを考え、メンバーを采配するのもシリーズを堪能するポイント。とにかく個性豊かなミュータントばかりなので、ざわちんには全キャラのメイクに挑戦してほしい。あ、でも全身がテカテカの金属になるコロッサスだけはムリか。銀色の顔塗りメイクって、もはやざわちんではないしな(笑)。


「X-MEN:フューチャー&パスト」
2023年、ミュータントせん滅用ロボット、センチネルの攻撃により、地球は壊滅の危機にあった。歴史を変えるべく、ウルヴァリンはセンチネル・プログラムが開発された、ベトナム戦争に揺れる1973年へタイムスリップ。そこでウルヴァリンは、若き日のプロフェッサーXとマグニートーと出会う

監督/ブライアン・シンガー
出演/ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュワート ジェイムズ・マカボイ イアン・マッケラン マイケル・ファスベンダー

DVD&ブルーレイ/20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

■プロフィール
1973年、埼玉県生まれ。’93年に日村勇紀とお笑いコンビ、バナナマンを結成。俳優の仕事も多く、「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」(’10)で映画初主演。フジテレビ系「ノンストップ!」、テレビ朝日系「~世界にひとつ~ミラクルレシピ!」の司会を務める

■バナナマンinformation
バラエティ番組「ゴッドタン」(テレビ東京系)の人気企画の映画化第2弾「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」が公開中。トークバラエティ番組「バナナステーキ」のDVD-BOX第2弾が11月28日発売。番組初の旅ロケ企画「バナナツアーズ」を収録!

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撮影/杉 映貴子

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