リアルすぎる狂気のカルト潜入フェイク・ドキュメンタリー
ホラー監督イーライ・ロスが製作し、「V/H/Sシンドローム」を手掛けたタイ・ウエストが監督したP.O.V.作品。それだけにかなりリアルな映像となっていて、実際のニュース映像を見ているような気持ちになる。
ニュース・サイトの取材クルー2人が、うちひとりの妹の寄越した手紙を頼りに、彼女が暮らすカルトのコミューンへ取材に訪れる。妹は笑顔で迎え「天国のようなところ」と言うが、母親に連れられた子供が「助けて」と頼んで来る。何かがおかしいと感じた彼らは、教祖のインタビューを敢行する。
言うまでもなく、本作のモデルとなっているのは1978年に実際に起きた“人民寺院事件”。キリスト教系カルト「人民寺院」の信者914人が教祖の教えに応じて集団自殺した事件で、本作はこれを恐ろしいくらい忠実に再現している。実際にカルトのコミューンを視察に訪れたのは下院議員とメディアだったが、彼らの訪問が引き金となって事件に発展したのも本作のままだ。
実際の事件でもメディアが同行したために、おびただしい数の死体が転がる悲惨な光景の写真や、教祖の最後の(ともに死ぬべきだと言う)説教音声、動画などが残っており、今日でも見ることができるが、本作はまるでそれをつないだようなリアルさなのだ。フェイクではないドキュメンタリーのよう。
ブルーレイ、DVDとも、ウエスト監督とキャスト2人のオーディオ・コメンタリー、インタビュー、カルトから逃げようとする一行の緊迫シーンのメイキングなど、特典も充実。さらに、聖書型劇場パンフレットという少々無気味な初回限定特典も同梱。狂気の事件を体験できる!


