ハッピーエンドのその先がこんなにビターだったとは!?
ハッピーエンドで終わらない、大人向けのビターなおとぎ話。同名のブロードウェイ・ミュージカルを、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が映画化。とある森で、赤ずきんやシンデレラらに降りかかる災難を、豪華俳優陣による歌声とシニカルなストーリー展開で綴る。
こどもができないパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)は、その原因である魔女(メリル・ストリープ)の呪いを解くための4つのアイテムを求めて森の中へ。オオカミ(ジョニー・デップ)から赤ずきん(リラ・クロフォード)を救い、アイテムのひとつ=赤いずきんを得た夫婦は、ほかの3つを手に入れようと、シンデレラ(アナ・ケンドリック)やジャック(ダニエル・ハットルストーン)と交渉をするのだが…。
今作の魅力は、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされたストリープを筆頭に、クロフォードやケンドリックら登場人物が確かな歌唱力を披露していること。また、めでたしめでたし…と思えても吉凶や禍福は変わる、という現実的な(ビターテイストな)教訓が込められているのも、大人向け作品ゆえ。
雲の上からジャックを追って地上に降りて来た巨人との迫力バトルに至るまで、見どころは本当に多彩! 単なるミュージカル、おとぎ話と思って観ると大きく裏切られる、おとぎ話の“その後”は奥が深いのだ。
そして、「人生ってうまくいくことばかりじゃない」ってことを改めて思い知らされるラスト。その“悲劇”の行方も受け止めたい。大人であるならば。











