“日本の常識”はどうなんだ?と思ってしまう! マイケル・ムーアの新作
アメリカが抱える社会問題に当事者へのインタビューによって「突撃」してきたマイケル・ムーア。今作では「米国防省から相談を受けた」という設定のもと、米国に良いアイデアを持ち帰るべく、欧州各国へ“侵略”に向かう。
イタリアでは有給休暇8週間という現実を知り(アメリカには有給休暇がないのだそう)、良い休暇が生産効率を上げるということに思いいたり、フランスの小学校の給食はフレンチのフルコースと知り、「フランスなのにフレンチフライがない!?」「食事のお供が炭酸飲料じゃない??」ことから食育の意味に気付くムーア。
ほかにも、ノルウェーの開放型の刑務所を視察し、罪を許す国の司法制度を学び、アイスランドでは女性のバランス感覚で金融危機を回避したという事例を取材。教育改革、歴史問題、医療制度…とにかく精力的に欧州各国を回り、故郷アメリカの「幸福」に疑問を呈する。
貧しいってなんだ?幸福ってなんだ?働くことの目的はなんなの?…国が違えば考えた方が違うし、人が変われば人生の優先順位も変わってくる。当たり前だ。でもマイケル・ムーアの突撃取材を観ているうちに、日本における「幸福」への疑問も抱いてしまう。
大胆かつ過激、個人プレー…ムーアのドキュメンタリーを観ていると「その主張、偏っていないか?」と思うこともある。でも、行って・見て・聞いて・そして示す…彼の行動力が自分と他者の、あるいは国同士の相互理解への重い重い扉を開いてくれる…のだ、きっと。










