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  • 23年ぶりの新作「リアリティのダンス」PRで来日
    アレハンドロ・ホドロフスキー監督、御年85歳!

  • 2026.04.28

 

カルト中のカルト映画監督として、生きながらにして伝説となっているアレハンドロ・ホドロフスキー。「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」の超難解?かつ哲学的な映像世界は、世界中のアーティストを虜にしてきた。なんと23年間も映画をつくることなく(その間アーティストとしての活動はしていた)、今回ようやく、監督・出演の新作「リアリティのダンス」を発表した。御年85歳だが、来日中精力的にイベントをこなし、記者会見にのぞんだ。

 

開口一番「初来日は50年前、マルセル・マルソーとだったよ」と話しはじめると、勢いは止まらない。「来日した時の文化的感動がその後の自分のアートに大変な影響を及ぼした。『リアリティ~』のいろんな面にその影響を見るだろう」という。

 

23年ぶりの映画に込めた思いとは何か、については「四角い電話(スマホ)が電話でありつつも音楽を聴く、地図を見る、誰かとの出会いの場となる、バイブ機能でマッサージもできる、いろんなことができるように、私だっていろんなことをしていい。音楽、詩、コミック、芝居、小説、サイコマジックと、私はこの23年間想像するのをやめてはいなかった。映画をつくるのは映画で何かを語りたい時。だから言いたいことが来るのを待っていた。23年間語りたいことはなかったけれど突然できた。私の人生を語ろうと。子供時代の喜びや痛みは全ての人にある。私の人生が本物なら語る価値があると思った」のだそうだ。

 

その後も、アイアンマンやスーパーマンがなぜ嫌いか(純粋に金儲けのための商業だから)や、50年代のパリでの「パニック・ムーブメント」とシュールレアリズム運動について(その頃のシュールレアリズム運動は古くなっていた、なぜならトロツキストが多かったから。そしてパニックムーブメントは虚構だった)、アラン・クラインとの確執について(何百万ドルも稼げる新作製作の話を断って逃げたために激怒され30年。再会して数秒で友人に戻ったのは、憎しみは友情に、最大の敵は最大の友になるから。ここから導かれるのは「戦争は終わる」ということだ)など、縦横無尽に意見や思い出を語り倒す。

 

興味深い考察は“SFがもつ力”について。どんなにファンタスティックかつ現像的なSF映画をつくっても、それが現実になる。人が想像しうる全てはいつか現実となる。SFは未来への道を開いてくれるから大事なのだ。

 

さらに“お金について”。金は紙切れであって信頼によって価値ができるが、それを変えなければならない。変えられないならうまく使わなければならない。物質的欲を満たすためだけに使うのは悪。精神的価値を高めるため、ポジティブなライフスタイルのため使うならいいもの。

 

早くも次回作も考えているようだ。「またストーリーを語りたい。『ファン・ソロ』というコミックをつくったが、それを映画化したい。底辺のごみ箱の中にいる人間を描く。政治や犯罪に巻き込まれて生きて人間的な人生を送る。なぜか?現代は非人間的。誰もが地球を救いたいと思っている。だから底辺の人を描くことで、生き残るという感情が湧くだろう。今度は個人的なことではなく人類全体について語る。23年かかってもやりたい。私の映画から観客は何かを見つけて映画館から出てくる、希望か何かを」。

 

最愛の妻、パスカル。結婚して10年。結婚するとき妻の両親に許しを得に行った。伝統に則りたかったから。
ホドロフスキーは彼女の父親より1日だけ年下だったために、結婚の許しが出た。

 

「リアリティのダンス」

7月12日(土)公開

アップリンク、パルコ配給

 

軍事政権下のチリで生きる少年はどんな夢を見るのか? 70年代に発表した「エル・トポ」、「ホーリー・マウンテン」などで全世界的カルト人気をもつアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、自身の少年時代と両親との関係、息子との関係を見つめなおした、きわめて個人的な癒しの物語。

監督・脚本・出演/アレハンドロ・ホドロフスキー
出演/ブロンティス・ホドロフスキー パメラ・フローレンス
© photos Pascale Montandon-Jodorowsky © “LE SOLEIL FILMS” CHILE ・ “CAMERA ONE” FRANCE 2013



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