AI映画の名作20選

「トランセンデンス」「her 世界でひとつの彼女」公開記念!
AIが登場する名作SF映画20本を厳選!

  • 本誌連動企画特集
  • ソフトバンクが仏アルデバラン社と開発した世界初の感情認識パーソナルロボット、Pepperの登場をはじめ、今までは“サイエンス・フィクション”でしかなかったAI(人工知能)が現実になる日がいよいよ近づいてきた…?

    奇しくも、コンピュータにインストールされた天才科学者の意識が暴走するSFスリラー「トランセンデンス」、人間の青年とAIを搭載した高性能OSの切ない恋を描く「her 世界でひとつの彼女」が近日公開。どちらも、まったくの荒唐無稽とは言い切れない、どこかリアルな未来を予感させる作品となっている。

    さて、それではこれまで映画の中でAIはどのように描かれてきたのか――名作SF映画20本で、人間とAIの関係を改めて振り返りつつ、来るべき未来に思いを馳せてみては?

「トランセンデンス」
6月28日(土)全国ロードショー
監督/ウォーリー・フィスター
出演/ジョニー・デップ モーガン・フリーマン ポール・ベタニー キリアン・マーフィー ケイト・マーラ
配給/ポニーキャニオン=松竹
© 2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

「her 世界でひとつの彼女」
6月28日(土)全国ロードショー
監督・脚本/スパイク・ジョーンズ
出演/ホアキン・フェニックス エイミー・アダムス ルーニー・マーラ オリビア・ワイルド スカーレット・ヨハンソン
配給/アスミック・エース
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
2001年宇宙の旅(’68)

SF映画に登場した初の本格的な人工知能として、HAL9000はあまりに有名。HALは木星探査船ディスカバリー号に搭載され、乗組員をサポートしていたが、最終的には任務のために人間を見捨てることを選択する。

地球爆破作戦(’70)

東西冷戦期、米国が開発した軍事AIコロッサスと、ソ連の同型AIガーディアンが意思をもち、互いに交信を始める。国防用につくられたコンピュータがミサイルを盾にして、人間たちに反旗を翻すという皮肉。

デモン・シード(’77)

プロテウス4は、人類のあらゆる知識を吸収しているうえ、自我も細胞ももつスーパー・コンピュータ。そして自己増殖を目的に、みずからを開発した科学者の妻を監禁し、自身の“子”を妊娠させる。

エイリアン(’79)

宇宙貨船ノストロモ号を管理するコンピュータのマザーは、乗員を襲うエイリアンを倒す手立てを問うても“解答不能”。実はマザーは、異星生物の生体標本を持ち帰ることを最優先するよう決められていたのだ。

トロン(’82)

初めて全面的にCGが使われた映画として知られる作品。サイバー世界に転送された主人公を苦しめたのは、他のプログラムを奴隷のように扱う邪悪な独裁者、MCP(マスター・コントロール・プログラム)だった。

スーパーマンIII 電子の要塞(’83)

クリストファー・リーブ版第3作に登場したコンピュータは、スーパーマンの弱点を見抜いてクリプトナイトと同効果の光線を照射し、電源を切られても自力で電気を調達。ついにはスーパーマンを自己の一部に取り込もうとする。

ウォー・ゲーム(’83)

ソ連との第三次大戦を想定した米国の戦略コンピュータ、WOPR(ウォーパー)。ある高校生がWOPRを司るAI、ジョシュアにアクセスしたことから米ソは衝突の危機を迎える。開発者の警句が「機械を信頼しすぎるな」。

ターミネーター2(’91)

コンピュータ・システム、スカイネットは過去も未来も人類の脅威。スカイネットが過去に送り込む殺人マシン、ターミネーターも高い学習能力をもち、’84年の第1作以来、シリーズを重ねるごとに人間界に適応。

バーチュオシティ(’95)

警察の訓練用に、200人もの凶悪犯罪者たちのデータを合成してつくられたバーチャル・プログラム、シド6.7が、アンドロイドの体を得て現実世界で暴走。人間を小バカにした軽口もたたく、実に憎たらしいAI。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(’95)

2029年。暗躍するハッカー“人形遣い”の正体は、政府につくられたプログラムがネットという情報の海の中で自我をもったものだった。脳をネットにつなぐ電脳化、サイボーグの義体など、のちのSF作品に大きな影響を与えた。

13F(’99)

1937年のLAをバーチャルで再現した科学者が、そこと現実を行き来しながら殺人事件の真相を追う。バーチャル世界の住人はAIをもち、それがサスペンスのかぎに。仮想と現実の境を曖昧にした終わり方がキモ。

マトリックス(’99)

自分たちの日常がコンピュータに〝見せられている〟仮想現実だったという設定と、斬新なアクションで世界を驚かせた第1作。コンピュータへの反逆を許さない無表情なAI、エージェント・スミスも衝撃だった。

A.I.(’01)

愛をプログラムされた少年型AIロボットの自分探し。スタンリー・キューブリックから企画を引き継いだスピルバーグは公開時、「僕にはAI的な部分がある。ものごとを論理的に考えるところとかね」と語った。

バイオハザード(’02)

巨大企業アンブレラ社の秘密研究所ハイブをコントロールするAI、通称レッド・クイーン。開発者の娘の姿で可視化され、見た目はあどけない少女だが、その行為は生存者全ての虐殺という恐ろしいものだった。

アイ,ロボット(’04)

人間に危害を加えないといった、アイザック・アシモフの“ロボット3原則”に則ったロボットが日常にとけ込んだ未来社会。中枢コンピュータVIKI(ヴィキ)に率いられた新型ロボット、NS-5たちが反乱を起こす。

ステルス(’05)

AIを搭載した米軍の無人ステルス戦闘機、E.D.I.(エディ)は、落雷で電子頭脳に狂いが生じ、自我に目覚めて勝手に爆破作戦を実行。一方で人間臭いところもあり、人間のパイロットのひとりと絆を育む。

アイアンマン(’08)

アイアンマンことトニー・スタークを支える相棒は人工知能、J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)。会話、メカ開発のサポート、執事的な仕事まで完璧にこなす。声は「トランセンデンス」でAIと対峙する役を演じたポール・ベタニー。

イーグル・アイ(’08)

青年とシングルマザーが謎の電話に振り回され、とてつもない陰謀に行き着く。電話してきたアリアは、実は暴走スーパー・コンピュータ。電話もATMも信号も、高圧電線すら思いのままに操るのだからコワい。

月に囚われた男(’09)

月面の基地でたったひとり、資源採掘に当たる男サムの唯一の話し相手は、AIロボットのガーティだけのはずだった。“もうひとりの自分”の出現に混乱するサムに、ガーティは優しく冷静に衝撃的事実を告げる。

サマーウォーズ(’09)

仮想世界OZを乗っ取ったラブマシーンはすさまじい知識欲をもち、現実社会をパニックに陥れる。細田守監督は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(’00)でもコンピュータが暴走する危機を描いた。