どんなジャンルの映画も好き。
でもホラーだけは苦手です- 2025.08.01
設楽統です。連載スタートにあたって、どうしようかなぁと思っていますが、初回ということで、僕と映画との“つきあい”について語ってみたいと思います。
子供の頃は秩父に住んでて、近くに映画館がなかったんで、映画はほとんどTVで見てました。「南極物語」や「機動戦士ガンダム」なんかは親と一緒に映画館に行きましたけど、気になる映画はTV放送をビデオで録画して……というのが多かった。兄と姉から、年上世代の話題が流れてくることもあって、その影響で“尾道三部作”や「戦国自衛隊」とかも見てました。
中学生になって、初めて親の同伴なしで映画館で見たのは、「そろばんずく」と「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」の2本立て。そのころも情報はTVから得ていたんで、やっぱり派手なやつを中心に見てましたね。
高校生になるとレンタルビデオ屋でアルバイトを始めたんで、それまでとは大きく変わって映画見放題。外国の青春グラフィティものや、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「スター・ウォーズ」みたいなハリウッド超大作が大好きで、それは今も変わらないです。それからちょっと大人になると、「遊びの時間は終らない」とか「太陽を盗んだ男」、「12人の優しい日本人」といった渋い感じの日本映画や、「ビッグ」のように風変わりだけど愛もある映画も見るようになった。何か面白いものはないかな?って探して見ていた感じです。
お笑いを始めたのは、ちょうどその後くらいから。コントのネタを作る時に、映画を引き合いに出して、日村さんとああだこうだと言い合ったりしてました。何かをネタにとり入れたってほどでもないけど。
それでも、映画から影響を受けているところはけっこうあります。日本人ってカレーなんかを食べる時に、スプーンを横向きに寝かせて口に持ってくるけど、向こうの人はスプーンをこうやって縦に持ってシリアルとか食べるでしょ? それがカッコいいと思ってマネしてるうちにクセになっちゃった。マイケル・J・フォックスがドラマの中で方向転換して去って行く時に、後ろ向きのまま1、2歩進んでから振り返るのは、いまだにコントなんかでマネしてます。
あと、このところ正月はラスベガスに旅行してるんですけど、「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」を見て、シーザーズ・パレスに泊まったり。ホテルの前にアランの格好をした人がいたんで、一緒に写真を撮ってもらいましたよ。
映画にまつわる思い出といえば、結婚する前に今の奥さんとデートで「ボディガード」を見たんだけど、実は奥さんは違う男と先に見ていたことかなぁ。「タイタニック」も一緒に見たんで、サントラCDをプレゼントしたら、それも違う男からもらってすでに持ってた。そういうことがいくつかある(笑)。いまはほとんど一緒に見に行くことはないけど、小学5年生の娘がいるんで、超大作とか宮崎アニメを家族3人で見に行くくらいかな。
ましてや、日村さんと一緒はない(笑)。昔、地方で仕事の合い間にすることがないときに、一回くらいはあるかもしれないけど……ほぼないです。お笑いコンビって、想像以上にプライベートはバラバラですからね。日村さん、今はあんまり映画館に行ったりしてないんじゃないかな。
僕自身はここ20年、本当に何でも見てます。ヒューマンドラマから北野武さんの映画、ジブリ作品に「X-MEN」とかの派手なヒーローものまで。ピクサー作品は超好きで、「トイ・ストーリー」なんか見ると泣いちゃいますね。舌をかんだり、スクリーンの縁を見たりして、涙が出ないように頑張ってます。唯一苦手なのはホラーで、一昨年まで映画情報番組「シネ通!」をやってたんですけど、夏はホラー特集があって、どうしても見なきゃいけないのがイヤでした。「ファイナル・デスティネーション」シリーズや「パラノーマル・アクティビティ」シリーズは新鮮に感じたし、楽しいタイプのゾンビ映画なんかは大丈夫だけど、ストーリーがつまんなくて映像が脳裏に焼き付く系は怖い。夜中のTVCMもやめてほしいです。
このごろはなかなか映画館に行けてないけど、いちばん最近では「アイアンマン3」を見ました。何も考えなくても、画面から出てくるものを体に浴びせればわかる、みたいなところがいい。「アベンジャーズ」のメンバーの中で、アイアンマンだけが、人間が自力でどうにかたどり着いたという設定のヒーローだから、30~40歳代の男で憧れない人はいないんじゃないかな? トニー・スタークが必ずしも善人じゃなく、性格悪そうなところも面白いし、見終わった時にスカッとする。僕が紹介するまでもない映画だけど、「アイアンマン3」は、しみったれた(笑)30〜40歳代の男全員にオススメしたいです。
こんな感じで、毎回、新作DVDから1本選んで、作品の感想や見てほしい相手について語っていきます。すごく映画に詳しいわけじゃないし、僕の好きな映画に偏っちゃうと思うけど、興味がある人には読んでもらって、ちょっとでも誰かの心に引っ掛かればいいなぁと思ってます。
| ■プロフィール 1973年、埼玉県出身。’93年に日村勇紀とお笑いコンビ、バナナマンを結成。俳優の仕事も多く、「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」(’10)で映画初主演。フジテレビ系「ノンストップ!」、テレビ朝日系「~世界にひとつ~ミラクルレシピ!」の司会を務める |
| ■バナナマンinformation 単独ライブ「bananaman live 2013 Cutie funny」を東京・俳優座劇場にて8月15日から18日まで開催。また、今年3月に行なった東京03とのユニットライブを収録したDVD「バナナマン×東京03 handmade works live」が8月7日にリリースされる。出演した、深夜バラエティの名物コーナーの劇場版「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」が公開中 |
撮影/諸永恒夫









