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| 友達からいっしょに映画に行かないかと連絡があった。今、出前一丁食べてるからまた今度ねと断わろうとしたが、「俺にとってジャック・ニコルソンはアイドルやねん…」ということばに並々ならぬ気迫を感じ、私は箸を止めた。ジャック・ニコルソン主演作「アバウト・シュミット」は、定年を迎えたシュミット氏に起こるさまざまな出来事を描く人間ドラマだ。ビエーン!と号泣するほど悲しくても泣けない、●ァック!と汚いことばで罵りたくてもできない。誰よりもウップンを抱えた初老の男の情けなさと、寂しさと、可笑しさが、あのひなドリの産毛のような頭をしたニコルソンの顔いっぱいに広がる。喋らずとも存在だけで、ことば以上のファンタジーを語れるニコルソンは、充分にアイドル=あややといっていい。最後のシーンは、アイドル・ニコルソン全開の美しき名シーンです。 |
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