まったく好みのタイプではないが、気になる男出現!
賞レースを賑わわせ、マスコミ試写は連日、長蛇の列で超満員というコーエン兄弟の最新作「ノーカントリー」(3月15日公開)。私もなんとか試写に入ることができた。アメリカ西部を舞台に、偶然大金を見つけた男、殺し屋、保安官が繰り広げる追跡・逃亡劇なのだが、なんといっても、スペイン人俳優、ハビエル・バルデム演じる殺し屋シガーの強烈なことといったら。主演のトミー・リー・ジョーンズを食う存在感だ。いかつい体に、なぜかオカッパ頭(笑えます)、そして、酸素ボンベのようなエアガン。礼儀正しく、ルールに忠実、コインの表、裏で殺しを決め、静かに標的に迫りこれでもかとばかりに撃ちまくる...。きっと本物の殺し屋でも(もちろん会ったことないけど)あそこまで無気味な男はいないだろう。あまりに恐すぎて、滑稽さすらあり、ププッと笑ってしまう場面も。そしてなぜかわからないけど、ほんのりとした色気も感じてしまった。「海を飛ぶ夢」の主人公と同じ俳優が演じているかと思うと、あまりの別人っぷりに「スゴい!」としか言いようがない。ゴールデン・グローブ賞受賞も当然だろう。そんな彼の演技を少しでも早く見たい人は、2月号の試写会ページ(P153)で紹介しているので、ぜひ応募してみて! (N)










