パソコンのAV化が急速に進んでいる。店頭にはDVDはもちろん、TVチューナーやハードディスク録画機能を搭載したモデルが並び、手持ちのパソコンにDVDやTVチューナーを組み込むユーザーも増えてきた。机の上は単なる作業の場から、「パソコンで映画を観る」ためのデスクトップシアターへと変わりつつあるのだ。
 注目のデスクトップシアターだが、実は難しい部分がある。それが、液晶ディスプレイの性能。一般にパソコン用の液晶ディスプレイは、ワープロや表計算などのテキスト表示には向いているが、映画のように幅広い階調(黒から白を段階的に描写する能力)をもつ映像の再生は苦手とされている。例えば、人物の艶やかな黒髪。従来のパソコン用ディスプレイは、その一本一本のディテールを細かく描き分けられず、べたっとした印象になりがちだった。また、画面の描画速度がそれほど速くないため、動きの激しいシーンでは映像がボケ気味になるといった問題も。

 この2点を同時に解決した画期的なモデルが登場した。NEC三菱電機ビジュアルシステムズの「ダイヤモンドクリスタ RDT194S」。最大の特徴は、新開発の「DVモード(ダイナミック・ビジュアル・モード)」だ。暗いシーンが多い映画を観るときはモード1または2、アニメなど鮮やかなコンテンツを観るときはモード3といったぐあいに、さまざまな映像ソースに応じて最適な画質を選択できる。その効果は目覚ましく、とてもパソコン用液晶ディスプレイとは思えないほど。豊かな階調表現、ディテールの描写能力は、ホームシアター用の液晶ディスプレイに勝るとも劣らない。

 動画再生能力の目安となる高速応答速度は、クラス最速12ms。目まぐるしいスピードで展開するカー・アクションシーンでも、RDT194Sは全くといっていいほど動きボケや残像感を感じさせない。また、アナログおよびデジタル入力端子や110mmの範囲で高さ調節できる専用スタンドなど、本機は使い勝手の面でも優れている。19型クラスの大画面では、画面センターを目線に合わせられる高さ調節スタンドはうれしい機能だ。

 デスクトップシアターの要はディスプレイにある。動画をいかに滑らか、かつ鮮明に再生できるかが、その選択基準。「パソコンで映画」派のユーザーが迷うことなく選べる理想のディスプレイが、ついに誕生した。
  ●画面サイズ:19型 ●表示画素数:1280×1024 ●コントラスト比(標準値):450:1 ●表面処理:光沢パネル採用 ●入力端子:DVI-D×1、ミニD-SUB15ピン×1 ●チルト角度:上30度、下5度 ●スイーベル角度:340度 ●消費電力:38W(標準)、2W以下(パワーセーブ時)●外形寸法:416.3 W×388.7〜498.7H×190Dmm ●質量:約7.8kg(スタンド含む)、約5.6kg(スタンドなし)  
DVモードとは、"Dynamic Visual Mode(ダイナミック・ビジュアル・モード)"の略。独自のガンマ補正を行なった動画・静止画に最適な3つの画質がプリセットされており、ユーザーは見たい映像ソースに合わせて最適な画質を選択できる。オフ状態ではワープロ、表計算などテキスト向けの画質設定となる。前面下部のダイレクトボタンで操作する。
髪の毛の質感に注目してほしい。DVモードオフでは影になっている部分が黒くつぶれてしまっているいるのがよくわかるはずだ。洋服のひだに生じた陰影も、MODE1、MODE2では明確に描写できている。映画のフィルムがもっている階調表現がそのまま伝わってくるようだ 白と黒のコントラストをより強調するのがMODE3。DVモードオフでは明暗の差がいまひとつなのに対し、MODE3では画面がよりくっきりし、締まって見えるようになる。メリハリ感の違いは一目瞭然だろう。車体の文字もくっきりと映し出す。自然画、静止画をきれいに見せるだけでなく、明暗差の大きいアニメを再生するときにも効果大
パソコン用、ホームシアター用を問わず、液晶ディスプレイはその構造上、動画ボケや残像を完全になくすことは難しい。その解決策のひとつが応答速度(数値が小さいほど高速)を上げること。同社の従来モデルが16msだったことを考えると、本機の動画追従性は大幅にアップしていることになる。実際、動画ボケは皆無に等しい。
最近のパソコンは、デジタル信号を直接ディスプレイに伝送できるDVI-D出力を備えたモデルが多い。そうした流れを汲み、本機はアナログのD-SUB15ピン入力端子に加えてDVI-D入力端子を装備。デジタル、アナログ両方の信号を受け入れ可能だ。接続ケーブルもデジタル用、アナログ用の2本を同梱している。