「クリーピー 偽りの隣人」
2016年10月31日

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恐怖はすぐそばにある… 黒沢清監督による衝撃のスリラー

黒沢清監督が監督・脚本を務めたサイコ・スリラー。原作は前川裕の人気ミステリー小説だが、それを大胆に脚色した映画オリジナルの展開で、日常に潜む誰にでも起こる恐怖を独特のスリラー表現を用いて描いていく。

元刑事で、犯罪心理学者の高倉を、黒沢清監督作品4度目の登板となる西島秀俊が演じ、その妻、康子に竹内結子。そして二人を恐怖の闇へと引きずり込む奇妙な隣人・西野役に、香川照之など、豪華キャストがズラリ。香川の見事なまでに気味の悪い怪演が話題を呼んだ一作だ。

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「クリーピー(creepy)」とは、「ぞっと身の毛がよだつような、気味が悪い」という意味だが、作品全体に漂うその雰囲気を生み出したのは、やはり鬼才・黒沢清の手によるもの。西野が住む家は、一見すると普通の家だが、日の当たらない玄関先や、薄暗い廊下などがどこか恐怖を感じさせる。また夏の柔らかい風になびく木々やカーテンが揺れる描写は、涼しげな雰囲気とは裏腹の異様な空気感を生み出している。セットや照明の明暗、風景描写など、随所に冴え渡るスリラー表現は、まさに黒沢清の真骨頂といえるだろう。

そしてなんと言っても香川照之の圧倒的なまでの“怪優”ぶりが光りに光る。“奇妙な隣人”と呼ぶにふさわしい、まさにクリーピーな演技で、強烈なインパクトを残している。挙動不審、目つき、笑い方…すべてにおいて西野というサイコパスに成り切っていた。登場した瞬間から「この男、絶対に怪しい」と分かっていながらも、その予想をはるかに凌ぐ恐怖を与えてくる。「もしも自分の隣にこんな変なヤツが住んでいたら…」と考えると、まさにぞっとしてしまうほどだ。

豪華版の特典では、そんな不気味な作品にも関わらず明るい撮影現場の様子が垣間見えるメイキングや、西島秀俊、竹内結子、そして黒沢清監督のインタビューなどを収録。黒沢監督とキャストたちがどのようにして、この恐怖体験を作り出していったのかをより深く知ることができるはずだ。


「クリーピー 偽りの隣人」
11月2日(水)発売・レンタル
監督・脚本/黒沢清
原作/前川裕
出演/西島秀俊 竹内結子 川口春奈 東出昌大 香川照之

豪華版Blu-ray&DVDセット●5800円
通常版Blu-ray●4300円
通常版DVD●3300円
発売・販売元/松竹
©2016「クリーピー」製作委員会