
ディズニー・チャンネルのオリジナル・ムービーとして'06年に誕生、世界100カ国で放映され、サントラとともに、世界中のティーンを熱狂させたミュージカル「ハイスクール・ミュージカル」。翌年には「〜2」も製作され、さらにブームは拡大! そして今年、ついに映画版「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」が全米公開される。主人公の高校のバスケ部のキャプテンで人気NO.1のトロイに扮し、いまや、大スターに成長したザック・エフロンを撮影現場で直撃した!
今回初めてTV用でなく劇場映画として製作される「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」にも、エフロンは、バネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、コービン・ブルーらとともに出演する。撮影現場で、おなじみのワイルドキャッツ背番号14番のユニフォームを着てウエスト・ハイ・ナイツとの試合に再び挑むシーンを撮影していた彼は、ブレイクの時間を使ってインタビューに応じてくれた。
−あなた自身トロイと同じくらいバスケットボールが得意なのでしょうか
ザック 「まさか(笑)! 学校で、2年くらいやったことがあるけどね。6年生の時、決勝戦で、ダブルオーバータイムのすえの最後の最後で、敵にボールを渡してしまったのを覚えているよ。僕のせいでチームは負けた、ってわけ。最悪だった。今はずっと楽しい。たいてい、脚本には勝つように書かれているから。おかげでストレスがないよ」
−ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」はこれまでのまとめみたいな話になるのでしょうか?
ザック 「最初に脚本を読んですぐ感じたのは、ワイルドキャッツはすばらしい伝説をつくることができるな、ということ。たくさんのストーリーラインがうまく重なり合うし、キャラクターも大きく成長する。それに、ロック、R&B、ポップなど違うタイプの曲が、ソロあり、グループナンバーあり、ロマンチックなデュエットありでたっぷり用意されているんだ。僕たちと同じくらい、ファンも気に入ってくれるといいなと願っているよ」
−TV版「ハイスクール・ミュージカル2」の「Bet On It」は、あなたにとってかなり違うタイプの歌でした。今回、とくに特徴のある歌はあるのでしょうか?
ザック 「コービーといっしょにゴミ捨て場で歌う、すばらしい歌がある。そのセッティングもいいし、ダンスの面でも、あれは僕が人生でこなした最高に難しいものだった。もうひとつ、「Scream」というロックバラードも歌う。誰もが選択を前にして迷うときの気持ちについての歌だ。他にもトロイとガブリエラが歌うすてきな歌がいくつかあるけど...あんまり話しちゃいけないよね(笑)」
−今、TV版とこの映画版を含め作品を振り返ってみて、あなたにとっていちばんのチャレンジは何でしたか?
ザック 「僕はスポーツをして育ったけど、そもそもダンサーじゃないし、あんなふうに体を動かすのに慣れていない。だから正しく踊れるようになるのは、僕がいつも最後なんだよ。毎回「OK、ザックのためにもう1回やろうか」と言われてしまう(笑)」
−ハイスクール・ミュージカル」が一大センセーションになると感じたのはいつですか?
ザック 「友達から電話がかかってきて、i-Tuneを見てみろよと言われたとき。i-Tuneを立ち上げたら、最もダウンロードされたアルバム上位5つの中に、「ハイスクール・ミュージカル」が入っていたんだ。「ウソだろう?」と思ったよ。だって、そのときは、まだTV放映もされていなかったんだから」
−成功の、いい面と悪い面は何でしょう?
ザック 「悪い面はないと思う。世の中の他の仕事を考えてみるとき、歌って、踊って、友達といしょにいられるこの仕事を毎日できている自分は幸運だと感謝しないではいられないよ。そのうえ、さらにお金をもらえるなんて、クレイジーだよね」
−あなたとファンは、どんな関係を築いていますか?
ザック 「ファンは大好き。とくに子供たちに共感する。自分にも、映画を見て、現実と映画の違いがはっきりわからなかった子供のころがあった。そういう映画から、僕は大きな影響を受けたんだ。だから子供たちが、ただ僕の仕事を楽しんでくれるだけじゃなくて、人生が変わったとまで言ってくれると、すごく感動するんだよね。「『ハイスクール・ミュージカル』を見て、学校で劇をやったの。そうしたら今は私、主役なの」なんて聞くと、誰かの人生を、何らかの形でヘルプしてあげられたんだと思って、胸がときめくんだ」
−自分が俳優として成功すると思っていましたか?
ザック 「いや、全然。それにスターになることは目的ではなかった。演技は楽しいからやってきただけで、それを忘れないことが僕にとってのルールにもなっている。お金が目的で仕事をやったことはないし、いつも自分が夢中になれるもの、自分自身が見たいと思うものを選んできた。それに僕は運も大きいと知っている。正しいときに、正しい場所にいる、という」
−これがあなたにとって最後の「ハイスクール・ミュージカル」になりますね。どんな気分?
ザック 「撮影が終わるときはつらいだろうな。僕らにはみんな、次にやるプロジェクトがあるし、それらは違う意味であるにしろ、どれもまた同じようなチャレンジになると思う。でも、「ハイスクール・ミュージカル」みたいに気楽で楽しいプロジェクトは、もう二度とないんじゃないかと思うんだ」
1987年、米カリフォルニア州生まれ。TVの端役を経て、「ハイスクール・ミュージカル」「ハイスクール・ミュージカル2」で世界的に大ブレイク。「ヘアスプレー」('07)で映画にも進出。映画の次回作はインディーズ映画「Me and Orson Welles(原)」、マシュー・ペリー共演の「Seventeen Again(原)」。「フットルース」のリメイク版に出演の噂も。共演のバネッサ・ハジェンズは私生活でも恋人に
ついに卒業を迎え、岐路に立たされるイースト高校の仲間たち
イースト高校のバスケ部のキャプテンで、人気NO.1のトロイ(ザック・エフロン)と、数学の天才で、天使の歌声をもつトロイのガールフレンド、ガブリエラ(バネッサ・ハジェンズ)。そして、いつもともに笑ったり悩んできた仲間たち。彼らの高校生活も、あとわずかとなった。卒業を前にそれぞれの人生の岐路に立つ彼らは、思い出と未来への希望と不安を表現した、卒業記念ミュージカルを上演することになる。だが、彼らはそれぞれに悩みを抱えていた。
監督・振付/ケニー・オルテガ
出演/ザック・エフロン、バネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、コービン・ブルー
配給/ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン

「ハイスクール・ミュージカル」「〜2」のファンを自認する人なら誰でも知っているとおり、この人気シリーズの舞台はニューメキシコ州。だが、製作スタッフが見つけた理想的な高校は、ニューメキシコ州ではなく、そこからかなり離れたユタ州、ソルトレイク・シティにあった。
この作品のヒットにより、ソルトレイク・シティのイースト・ハイスクールは、市で一番の人気観光スポットに。校長先生によると、静かな日でも20人ほどが見学したいと言ってくるそうだ。最も「見たい」というリクエストが多いのは、シャーペイのロッカー(実はこれは映画用につくられたものでこの学校にはない、)ダ−バス先生の教室(1作目で携帯を使っていて怒られたトロイが居残りをさせられる部屋、)そして校内のシアター(トロイとガブリエラがロマンチックなデュエットをする場所)らしい。
ガブリエラがシャーペイのおしゃれなジャケットにチーズナチョスをかけてしまい、イースト・ハイでの生活を最悪な形でスタートさせることになる、あのカフェテリアは、誕生日パーティーなどのために貸し切ることも可能だ。ただし、容易に想像がつくとおり、予約は数カ月前からいっぱい。TVでなく劇場映画として製作される「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」のおかげで、今後、さらに予約が殺到することは間違いない。
少なくともこの映画の撮影中は、ソルトレイク・シティのイースト・ハイスクールの見学を希望するファンもさすがに断られる、と思うだろう。フィルムメーカーたちはこの映画を最初の2作品よりもビッグで、ダンスもより凝っており、おなじみのキャストの他にイギリス人女優ジェマ・マッケンジー=ブラウン(ティアラ・ゴールドの役で参加)も加わる、さらにすぐれたものにすると約束しているのだ。さらにビッグな規模になり、クオリティもアップするということは、すなわちカメラもライトもエキストラもクルーも、もっと必要になること。それらの人々がイースト・ハイの廊下を占領するうえ、今年5月にロケが始まった段階では、この学校に通う2000人の生徒たちは、まだ授業を受けていたのだ。
にもかかわらず、イースト・ハイスクールを訪れた日、見学希望者は温かく受け入れられていた。中には、ハリウッドの新しいスーパースター、ザックやその仲間が撮影するようすを見られた運のいい人もいる。当然、ルールはある。ロケーションマネージャーのキャロル・フォンタナによると「セットを見せてあげる。でも騒いだら出てもらうわよ、とファンの女の子たちに言った」そうだ。ということでこちらも騒がない約束をして、入れてもらった。
最初に訪れたのは、学校の正面玄関。ここには実際のイースト・ハイのマスコットであるピューマの実物大の彫刻がある。それ以外でここにあるのは、映画で使われる大道具、小道具、それにどこの学校にでもあるような物。非常事態の場合のためのインストラクションや図書官の開館時間、インスピレーションを与える明言(「たったひとりであっても、正しいことのために立ち上がれ」「人生にはルールがある。フェアに闘え」)を書いたポスターなどはすべて本物だ。しかし、ダーバス先生の演劇サマースクールにやる気のある生徒を募集するカラフルなお知らせは、「ハイスクール・ミュージカル」のためにつくられたもの。
シャーペイのロッカーがある場所(ロッカー番号B1-044)は、ふだんは地味な普通のロッカーで、撮影するときだけ豪華なシャーペイ用のものにすり替えられる。だが、校内のシアターに到着してケニー・オルテガ監督とキャストたちが、ステージで「I Just Wanna Be With You」など「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」用に書かれた新曲のリハーサルをしているのを見たとき、状況は少し華やかになってきた。
イースト・ハイのコレオグラファー、ライアン・エバンス(ルーカス・ガブリエル)と学校直属の作曲家ケルシ(オレシャ・ルーリン)はピアノを前にして座っている。トロイとガブリエラはステージの脇のあたりにいて、彼らの後ろには40人か50人のダンサーとエキストラがいる。それらすべての人たちは、ケニー・オルテガが「アクション!」と叫んだとたんに生き生きと動き出し、監督が満足するまで、何度となく同じことをこなすのだ。
撮影の合間に、ザック・エフロンはファンといっしょに写真を撮り、バネッサ・ハジェンズはエフロンのすでに完璧なヘアスタイルを直してあげたりする。その後2人は、ビデオモニターで、今撮影されたばかりのシーンをプレイバックで見る。
物語の詳しい筋については、誰も教えてくれない。わかっているのは、これが卒業の年で、みんなの頭にあるのは大学進学とプロムだということ。ただ、察する限りでは、スポーツマンから俳優に転向したトロイはキャリアの選択で悩み、ガブリエラは早く学校を去るかもしれず、そしてシャーペイはあいかわらずお姫様気取りを続けているらしい。
正確なストーリーがどういうものになるのかはさておき、いちばんのポイントは、シリーズがついに劇場映画になったこと。これまでリハーサルは2週間だったが、今回の映画では5週間。撮影も、これまで24日間だったのに対し、今回は45日間だ。映画のオープニングシーンのためには2500人のエキストラが雇われており、1作目のとき、屋上シーンの撮影が天候のためにカットされたとか、2作目で1台のピアノを使い回すため色を途中で白に塗り替えた、などというのとは、全く次元が違うのである。
その一方で、いかにもハリウッド、と思えるような無駄やぜいたくはない。出演者たちは、ランチの時間にも、豪華なトレーラーに戻って特別のシェフがつくったマクロバイオティックのグルメフードを食べるのではなく、クルーといっしょに列に並んで食事を受け取っていた。撮影が終わって帰るときも、国際的スターであるザックは、リムジンではなく、クルー用ホテルに行こうとしている人の車に乗せてもらうのだ。
「これまでの2作を超える、もっとビッグでもっとすごいものをつくろうとは特に意識していないよ」とプロデューサーのビル・ボーデン。「大事なのは、最初の2作の精神に忠実な作品にすること。もちろん、劇場用映画だからできることはある。もっとたくさんダンサーを雇うとか、セットをつくるための予算があるとかね。1作目でトロイとガブリエルがイースト・ハイのシアターにいるとき、後ろには月がつるされていた。そのときはそれだけのお金しかなかった。今回は、まるでブロードウェイのように好きなふうに動かせるんだ」
その日の終わり近く、撮影は、イースト・ハイの体育館に移った。ワイルドキャッツが、長年のライバルであるウエスト・ハイと、チャンピオンシップを賭けた試合をするシーンだ。ブルーのユニフォームを着たウエスト・ハイ・ナイツのチームメンバーを演じるのは、実在のイースト・ハイのバスケットボール部のメンバーたち。ザック・エフロンらワイルドキャッツのチームは赤いユニフォームを着ている。
カメラが回り始めるまでの間、ザックと共演者のコービンはバスケットボールを指の上で回したりしながら、カジュアルにおしゃべりを楽しんでいた。しかしオルテガ監督が「アクション!」のひと言を発すると、試合は開始。大勢のエキストラが歓声を上げた。得点表によるとワイルドキャッツが64点、ナイツは65点。あと試合は8秒しか残っていない。そしてトロイ・ボルトンは、人生でいちばん大事なショットに挑もうとしている。
その次に何が起こるのかについては、残念ながら秘密。ワイルドキャッツはまたチャンピオンになれるのか? シャーペイはお嬢様気取りをやめるのか? それらはすべて、この秋、この映画が全米公開されるときに判明する!

現地時間8月23日、米エル・キャピタンで行なわれたファン・イベントには、抽選で選ばれた超ラッキーなファン1000人が集結。「ファンがこのイベントを希望してくれて実現できた。今日のこの日はファンのもの。ありがとう!」とステージに登壇したエフロン、監督らがファンにメッセージを送り、会場は黄色い声援で埋め尽くされた。