設楽統のこの映画にしたら? Vol.42「ゴーストバスターズ」
2017年1月5日

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これぞポップコーンムービーの決定版!
ぜひ家族みんなで観てほしい

――今回は1984年に一世を風靡したSFアクションのリブート作「ゴーストバスターズ」です。

1984年? そんなに前でしたっけ!? オリジナル版の「ゴーストバスターズ」はこれまで何度も観ているからか、32年も前の映画だったことにビックリしましたよ。このリブート作は、ストーリーとしては’84年版同様、実に単純明快。主人公を女性4人組にして大きく舵を切ったけれど、彼女たちがお色気みたいな“オンナ”を武器に闘っているかというと決してそうじゃない。理系の頭脳と男性並みにガジェットを駆使してゴーストに立ち向かう。その姿がとてもカッコいいんです。しかもガジェットがクールでね。対幽霊戦闘武器のプロトンパックが改良されて進化していく過程は、オリジナル版ファンとしても、ガジェット好きとしてもアガりました。

オリジナル版は、全く女っ気のないレイモンド(ダン・エイクロイド)の夢に女のドリームゴーストが現われ、エッチなことをするシーンが特に印象に残っています(笑)。今回の作品は、’84年版のファンに嬉しい仕掛けも満載で、ビル・マーレイやダン・エイクロイド、シガニー・ウィーヴァーらオリジナル版のキャストがカメオ出演していたり、ロゴマークが出来上がるシーンやマシュマロマンの登場なんかは「はいはい、待ってましたーー!」と叫びたくなるような、ファンの期待に応えてくれるシーンが多かったですよね。

――—オリジナル版と比較して、ココがスゴい!と思ったポイントはどこですか?

最先端のVFX映像と軽快な音楽はポップだし、頭のキレる女性がデキの悪い男性秘書を雇っていたり、ゴーストバスターズの活躍がSNSで拡散されたりと、今っぽいテイストを盛り込んである。でも、ゴーストのビジュアルはどこかレトロで懐かしいんですよね。スライム状の液体を吐くシーンは、シリーズのお約束。舞台は現代なんだけど、“古き良きアメリカ映画”のムードが漂う不思議な味わいもある作品でした。

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――主人公4人組のうち、クリステン・ウィグとケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズは「サタデー・ナイト・ライブ」出身の実力派コメディエンヌです。

4人のテンポのいい掛け合いも見どころですよね。それぞれキャラクターも際立っていたし。そんなパワフルな女性陣に対し、男性陣は警察も含め、軒並みダメ人間。受付係兼秘書のケヴィンなんて電話を取れないわ、かくれんぼ大会で早退するわ、こんな秘書がいたら僕は耐えられないかも。即刻クビにしちゃうかな…。

そのケヴィン役は、「マイティ・ソー」で屈強なヒーローを演じたイケメン俳優、クリス・ヘムズワース。ケヴィンとソーは、真逆ですよね。ここまで観る人をイライラさせたヘムズワースは、ある意味、役者として新境地を開拓した、と言えるかもしれません(笑)。

――ちなみに、設楽さんは“ゴースト”に遭遇したことはありますか?

あるんです! 昔、都内の廃病院で肝試しのロケがあり、幽霊役としてひとり病室で待っていなくてはいけないという地獄のような時間を過ごしたんですが、そこで“おばあさんの霊”に取り憑かれたみたいで……。急いで除霊してもらいました。あのとき、エリンたちがいたら、ぜひプロトンパックでシュポッと捕獲してほしかったな。ホラー映画が大の苦手の僕ですが、幸いにも霊感は強くありません。恐がりで、かつ霊感の強い人は毎日大変でしょうね(笑)。

――設楽さんにとって、「ゴーストバスターズ」とはどんな作品ですか?

僕は映画の楽しみ方にはいろいろあっていいと思っています。深いメッセージがあり考えさせられる映画もあれば、その一方で仲間と一緒にポップコーンを食べながら、何も考えずにひたすら目の前の出来事に笑える映画も大好き。そういう意味で、展開が分かっていても楽しめる「ゴーストバスターズ」は、僕にとってキング・オブ・ポップコーンムービーです!

■今月の一本

「ゴーストバスターズ」
オリジナル版から32年、ニューヨークでゴースト退治に挑む科学者たちを理系女子4人組に変えてリブート。物理学教授のエリンと、大学で心霊研究をするアビーは、かつて幽霊に関する共著を書いた仲だが、現在は疎遠に。ある古い屋敷での幽霊騒動をきっかけに再会した2人は、超常現象の調査会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げる。

監督・製作総指揮・脚本/ポール・フェイグ
製作総指揮・脚本・出演/ダン・エイクロイド
出演/クリステン・ウィグ メリッサ・マッカーシー ケイト・マッキノン レスリー・ジョーンズ クリス・ヘムズワース

■プロフィール
1973年、埼玉県生まれ。’93年に日村勇紀とバナナマン結成。「ノンストップ!」(フジテレビ系)で司会を務めるほか、「バナナマンのせっかくグルメ!」(TBS系)、「バナナ♪ゼロミュージック」(NHK総合)、「沸騰ワード10」(日本テレビ系)などレギュラー多数。

■バナナマンinformation
「ペット」のBD&DVDが12月21日にリリースされた! また、夏ライブのDVD「bananaman live『腹黒の生意気』」が2017年2月2日にリリース決定。本誌2月号(1月20日発売)で設楽さんのコントへの情熱コメントと共に掲載します。

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撮影/杉 映貴子