設楽統のこの映画にしたら? Vol.32「ジュラシック・ワールド」
2016年3月1日

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観たい!という好奇心を刺激する極上エンタメ作

――今月は1993年に始まった大ヒットシリーズの4作目「ジュラシック・ワールド」。設楽さんは第1作「ジュラシック・パーク」はご覧になってますか?

はい。映画館に観に行きました。1993年といえば、ちょうどお笑いを始めた頃。覚えているのが、その日、睡眠不足だったんですよ。「寝ちゃうかもな」と思いながら観ていたのに、最後は目がギンギンになってスクリーンに釘付けでした。

――あれから22年。「ジュラシック・ワールド」はいかがでしたか?

僕もだいぶ大人になって、当時ほど純粋に楽しめないかもな、と思っていたんですが、いやぁ〜やっぱオモシロい! この作品に限らず、恐竜って絶対的に人気のキャラクター。家族も映画館に本作を観に行ってましたし、やっぱりデカい生き物って、男女問わずみんなの「観たい!」という好奇心を刺激するんでしょうね。

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――第1作はパークがオープン前の話でしたが、「~ワールド」では、パークがオープンしていて多くの観光客でにぎわっていました。

透明な球体の乗り物とか恐竜(モササウルス)の水中ショーとか、将来的にこういうものができるかもと思わせるリアリティがあったし、観ているだけでワクワクしました。パーク内に「寿司」という看板を見つけたときはアガりましたねぇ! まさにエンターテインメントの教科書みたいな作品です。そして、やっぱり恐竜は逃げてしまうんですよ……。

――最初からイヤな予感しかしないですもんね。

絶対にこうなるんですよ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションみたいに「本当のルートからずれて、なぜか違うルートに迷いこんじゃって、ビーッビーッビーッと危険信号が鳴り響く」みたいなお決まりの展開に(笑)。これまで人間の愚かさが悲劇を招いてきましたが、今回は人間が私腹をこやすために作ったインドミナス・レックスというハイブリッド版恐竜が大暴れします。自在に体温を変えたり擬態したり、とにかくスゴい恐竜。でも、こいつだけでストーリーを引っ張らないのがハリウッド。海獣モササウルス、翼竜プテラノドンなど、とにかく海から空から恐竜が登場します。印象深かったのは、脱走した翼竜が、パークの責任者の秘書をパクッといってしまうシーン。残酷なのに、あまりにあっけなさ過ぎて逆に笑えるんです。しかも責任者は秘書の死をまったく引きずってないというところも、“ザ・エンタメ”というか。

――どこか笑えるのは、元々監督(コリン・トレヴォロウ)がコメディ映画の出身というのも影響しているかもしれません。

だからなのか~。あまりのあっけなさに「自分の部下が死んでるのに気にしないんかい!」とツッコミたくなっちゃいました。テンポの良さや緊迫したシーンの後のヌケ感もクセになる感じでしたね。あと、昔のパークの廃墟やジープが出てきたりと、シリーズのファンサービスも嬉しかったなぁ。22年前のあの騒動から、ちゃんと時間が経っていることが分かるから、新作なんだけどどこか懐かしい感じというか、当時が甦り「あの世界観にまた入れる!」という感覚になるんですよね。

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――ラプトルと恐竜トレーナー、オーウェンの信頼関係も見どころのひとつです。

「ジュラシック・パーク」もそうだったけど、小さい恐竜だからとたかをくくっているとやられちゃうのは、もはやシリーズお約束。オーウェンが、彼らを手なずけていたのにあっさり裏切られるくだりは、「そりゃ簡単に心は通わないわ」と思ったり。でも何と言っても最大の見どころは、クライマックスの恐竜vs恐竜のシーンでしょう。人間たちも巻き込まれているのに「主人公は絶対に死にません!」というある種の都合の良さもザ・エンタメ。あり得なさすぎて笑っちゃう。でも、やっぱオモシロい!

――続編は’18年に全米公開です。

永遠に作り続けられるシリーズだと思います。恐竜が大暴れするパニックと、その中で描かれる小さな人間ドラマと、ダメな人間が最後に恐竜に食われる縮図は変わらないと思う。ジュラシック・パークが普通に営業してたら何もおもしろくないですし……。そして「~ワールド」でも証明されたように、やっぱりTレックスが絶対王として描かれるんでしょうね。

――設楽さんが続きを考えるのなら、どんな展開にしますか?

そうだなぁ〜。遺伝子操作がもっと発展しそう。パークのアトラクションもさらにパワーアップするんじゃないかな? 僕が考えるなら、舞台は日本。東京湾の孤島にパークが出来て、恐竜がやっぱり脱走してあっという間に本土上陸(笑)。上野動物園でパンダと鉢合わせしたり、お台場のレインボーブリッジに引っかかったり。ここまでくると、もうコントですが(笑)。


■今月の一本
「ジュラシック・ワールド」
「ジュラシック・パーク」のシリーズ4作目。舞台は、毎年多くの観光客でにぎわうジュラシック・ワールド。パークの責任者クレアはさらなる集客増に意欲をみせていた。だが、遺伝子操作によって作り出された高い知性を誇る新種の恐竜インドミナス・レックスが逃げ、パークがパニックに陥る中、恐竜トレーナーのオーウェンが立ち上がる。

監督・脚本・声/コリン・トレヴォロウ
製作総指揮/スティーヴン・スピルバーグ
出演/クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード ヴィンセント・ドノフリオ タイ・シンプキンス

■プロフィール
1973年、埼玉県生まれ。’93年に日村勇紀とバナナマン結成。「ノンストップ!」で司会を務めるほか、「そんなバカなマン」(共にフジテレビ系)、「沸騰ワード10」(日本テレビ系)、「クレイジージャーニー」(TBS系)、「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)などに出演

■バナナマンinformation
DVD「bananaman live LIFE is RESEARCH」がリリース中・レンタル(3月2日)。’15年8月に六本木・俳優座劇場で行なわれたバナナマンの単独ライブで、コント6作を収録。2月13日にはDVD発売記念イベントが、2月20日にはコント内アーティスト、T-STYLEのデビューイベントが、タワーレコード渋谷店で開催された。もちろん大盛況!!

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撮影/杉 映貴子