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ニュース&編集部の声

2010年04月23日

「アバター」発売イベントで深夜の渋谷が"青く"燃えた

いよいよDVD&ブルーレイの発売日を迎えた「アバター」。発売を記念して22、23日をまたいで行なわれた「カウントダウン スペシャルイベント」を取材してきた。20分あまりの短い時間にも関わらず、会場のSHIBUYA TSUTAYAは「アバター」カラーの青いマフラー&ネクタイ姿のゲスト、アントニオ猪木の登場で大盛り上がりを見せた。そのイベントの模様をレポートしたい。
「元気ですかー! 元気があれば何でもできる。元気があれば『アバター』も見られる」とハイ・テンションで登場した猪木は、作品内容もしっかりとアピール。
「ブルーレイで見せてもらったんだけど、すごく手が込んだ新しい形でびっくりした。本当に映像がきれいで、どんどん進化してる。これから映画もどんどん変わってくるんでしょうね。ストーリーも、地球人がどれだけ悪いことをしているのか、それを逆にとらえた部分がおもしろかったし。地球をダメにしてしまう日がいつか来るのかなって。来ないことを願います」
そして午前12時、本国アメリカよりも早い発売の瞬間は、やはりこのコールと共に。
「・・・3、2、1アバター!」
その後、ポスター抽選会を経て、参加者から選ばれたひとりにお馴染み"闘魂注入ビンタ"をプレゼント(「最高です」と"プレゼント"を喜んだ彼には、猪木のサイン入り「アバター」Tシャツ&ジェイムズ・キャメロン監督のサイン入りポスターが贈られました)。そして締め。「元気がなくなった世の中に元気をということで全国を飛び回っています。おかしくなった世の中に『バカヤロー!』というくらい声を張り上げて、日本をもっと元気にしましょう!」
深夜の渋谷を盛り上げ、PRも忘れず、しかも持論も熱く説いた猪木。さすが今年デビュー50周年の貫録だった。"青い闘魂"も注入された「アバター」、150億円を超えた劇場公開に続き、ソフトも大ヒットなるか。


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アバター ブルーレイ&DVDセット
4月23日発売(4990円)/フォックス ※初回限定生産
(C)2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

2010年04月23日

新作、タイトル変更、降板など映画製作ミニ・ニュース

●ダーレン・アロノフスキー監督と婚約者レイチェル・ワイズが「ファウンテン 永遠につづく愛」に続いて「ジャッキー」で再び組む。ノア・オッペンハイムの初めての脚本で、ジャッキーことジャクリーヌ・ケネディ・オナシス(ワイズ)が彼女の夫、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺から埋葬までの4日間、最大の悲劇の瞬間と最も威厳あふれた姿を描く。アロノフスキーは監督とプロデュースを手がける。


●デビッド・クローネンバーグ監督の新作「The Talking Cure」はタイトルが「A Dangerous Method」に変更。クリストファー・ハンプトンの戯曲が原作で、精神分析の創始者フロイト(ビゴ・モーテンセン)とその弟子ユング(マイケル・ファスベンダー)の確執を描く。キーラ・ナイトレイ演じる不安定な女性サビナが父に連れられてユングの診察を受けるが、彼女はユングとの間で患者と医師の関係を超えてしまう。撮影は5月から、ベルリン、ウィーン、チューリッヒで行なわれる。


●「アイアンマン2」でも共演しているスカーレット・ヨハンソンとサム・ロックウェルが、故スタンリー・キューブリック監督と作家ジム・トンプソンによるオリジナル・ストーリーを原案とする「Lunatic at Large」に出演するもよう。


●「The Danish Girl」でニコール・キッドマンの妻を演じる予定だったグウィネス・パルトロウが、家族との時間を過ごすため降板することになった。撮影地の変更により夫クリス・マーティンや6歳と4歳の子どもと離れてしまうのが降板の理由。映画は実話がもとで、パルトロウ演じるグレタがデンマーク人の夫アイナー(キッドマン)を女装させてモデルにしているうちに夫は女装に目覚めリリーと名乗り、やがて1931年に世界初の性転換手術に踏み切るというストーリー。もともとチャーリズ・セロンがやるはずだったが降板してパルトロウに代わり、監督もトマス・アルフレッドソンからラッセ・ハルストレムに交代。来月からブダペスト、プラハ、デンマークで撮影の予定だった。

2010年04月20日

(デ・ニーロ+スコセッシ)×フェリーニ で2部作の新作映画に!?

ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシ監督の久々の顔合わせとなるプロジェクトは「I Heard You Paint Houses」から「The Irishman」にタイトルが変更される。2部作となる予定で、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」や「甘い生活」のような、自伝的内容になるようだ。映画監督と俳優をめぐるもので、スコセッシとデ・ニーロ自身の体験が盛り込まれる。もともと「I Heard You Paint Houses」は25人殺したといわれるマフィアのヒットマンの実話の映画化で、標的を消すたびに「家でペンキを塗っている」と隠語で連絡していたことから題名がついている。このヒットマンの映画が、どう映画監督と俳優の話につながるのはイマイチ不明だが、単純に考えて、ヒットマンの映画を撮ろうとする監督と俳優がうまくいかず、それぞれの生活上の悩みも抱えながら、苦悩するといったところだろうか(ミュージカル映画「NINE」の原作でもある「8 1/2」は映画が撮れずに悩む監督の話)。「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」などの名コンビ、デ・ニーロとスコセッシは「カジノ」以来、約15年ぶり。「タクシードライバー」続編の話もあったが、まずはこの「The Irishman」2部作にかかる。第1部はスティーブ・ザイリアンが書きあげ、2部はエリック・ロスが脚本を書く予定。スコセッシは6月から3Dで撮るファミリー・アドベンチャー「The Invention of Hugo Cabret」があるので、製作はまだ先の話になりそうだ。

2010年04月19日

北野! リドリー・スコット! ゴダール! カンヌ映画祭ラインアップ、そろう!

第63回カンヌ映画祭が5月12日から23日まで開催される。オープニングはリドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット主演の「Robin Hood」。クロージングはオリバー・ストーン監督の「Wall Street: Money Never Sleeps」。後者は「ウォール街」の続編で、マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ主演。ほかにウディ・アレン監督、アントニオ・バンデラス、ナオミ・ワッツ主演の「You Will Meet A Tall Dark Stranger」、スティーブン・フリアーズ監督の「Tamara Drewe」がコンペ外で上映される。コンペ部門は審査委員長がティム・バートン、審査員はケイト・ベッキンセール、シェクール・カプールら。コンペ部門出品作として発表される16本はこの審査員の顔ぶれとはちょっとイメージが違うアート系、インディーズ系、ヨーロッパの巨匠がずらり。どういう結果になるか? また、残念ながら期待されたいくつかの作品はリストに見当たらない。ジョニー・デップ主演の「The Rum Diary」、テレンス・マリック監督、ブラッド・ピット主演の「The Tree of Life」、クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙主演の「インセプション」、シルベスター・スタローン監督の「The Expendables」、ダーレン・アロノフスキー監督、ナタリー・ポートマン主演のバレエ・スリラー「ブラック・スワン」などがそうだ。もっともこれらが映画祭のどこかでサプライズ上映されたり、部分的に上映される可能性もあり得る。ある視点部門ではジャン・リュック・ゴダール監督の最後の作品ともいわれる「Film Socialisme」や、「豚が井戸に落ちた日」のホン・サンス監督の「Ha Ha Ha」、「リング」の中田秀夫監督の「Chatroom」などが上映される。「Chatroom」はネットで知り合った10代の少年少女を巡るスリラーで全編英語、イギリスで製作された。決定したコンペ部門出品作は以下の通り。


●コンペ部門:


「Tournee」 マチュー・アマルリック (フランス)
#「潜水服は蝶の夢を見る」の主役、「007/慰めの報酬」の悪役で有名。短編の監督は数多いが長編は第1作。自ら主演も兼ねる。


「Des Hommes et des Dieux」 グザビエ・ボーボワ(フランス)
#「夜風の匂い」「殺し屋」などで俳優として知られ、監督歴もあるボーボワ。キリスト教をめぐるドラマ。タイトルは「神と人間について」。


「Hors la loi」 ラシッド・ブシャール (フランス、アルジェリア、ベルギー)
#第二次大戦後、フランスからの独立を勝ち取ろうとするアルジェリアの物語。題名は「法の外で」。


「Biutiful」 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ (メキシコ、スペイン)
#法のウラで取引する男の前に幼なじみが出現、彼は警官だった。「バベル」でカンヌの監督賞をとったイニャリトゥの最新作。ハビエル・バルデム主演。


「UN HOMME QUI CRIE」 マハマット・サレー・ハルーン(チャド、フランス、ベルギー)
#タイトルは「叫ぶ男」。'06年の「Daratt」はベネチア映画祭審査員大賞を受賞。


「Housemaid」 イム・サンス (韓国)
#東京国際映画祭でも評価の高い韓国映画の傑作、キム・ギヨン監督の「下女」をリメイク。「シークレット・サンシャイン」によりカンヌで女優賞を受けたチョン・ドヨン主演。


「Copie Conforme」 アッバス・キアロスタミ (イラン、イタリア、フランス)
#'97年に「桜桃の味」によりカンヌでパルムドール(最高賞)を受賞しているイランの巨匠キアロスタミが、主演に仏女優ジュリエット・ビノシュを迎える。イギリス人作家がイタリアで魅力的なフランス人女性に出会う。


「アウトレイジ」 北野武 (日本)
#実験的な語り口のギャング映画。コンペ部門の出品は'99年の「菊次郎の夏」以来。


「Poetry」 イ・チャンドン(韓国) (Lee Chang-dong)
#「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督の最新作。60歳代で詩に興味を持ち始めた女性の物語。


「Another Year」 マイク・リー (イギリス)
#'96年に「秘密と嘘」でパルムドールを受賞したリー監督の最新作。「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のジム・ブロードベント主演。


「Fair Game」 ダグ・リーマン (アメリカ)
#「ボーン・アイデンティティー」「ジャンパー」のリーマンの最新作。ハリウッドで活動する監督では唯一のコンペ参加。ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ主演。イラク戦争に批判的な元外交官への報復に米政府は彼の妻の身分を暴露する。彼女はCIA工作員だった。実話の映画化。


「You, My Joy」 セルゲイ・ロスニツァ(ウクライナ、ドイツ) (Sergei Loznitsa)
#ドキュメンタリー映画の作り手として数々の受賞歴のある同監督の最新作。


「La Nostra Vita」 ダニエレ・ルケッティ(イタリア、フランス) (Daniele Luchetti)
#ナンニ・モレッティの助監督から出発したルケッティ監督。「イタリア不思議旅」「マイ・ブラザー」に続く最新コメディ。


「太陽に灼かれて2」(Utomlyonnye Solntsem 2) ニキータ・ミハルコフ (ドイツ、フランス、ロシア)
#スターリン独裁前夜の古き良きロシアを巨匠ミハルコフが叙情的に描いた'95年の作品の続編。


「La Princesse de Monptpensier」 ベルトラン・タベルニエ(フランス)
#フランス初期の文学作品、ラファイエット夫人の「モンパンシエ公爵夫人」を映画化。恋人がいながら別の男性と結婚した女性の物語。


「Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives」 アピチャートポン・ウィーラセータクン(タイ、スペイン、ドイツ、イギリス、フランス)
#'02年カンヌ映画祭、ある視点部門で「ブリスフリー・ユアーズ」が最優秀賞。「トロピカル・マラディ」が'04年カンヌ映画祭審査員賞。同監督の最新コメディ。死の床で男が人生を振り返る。

2010年04月19日

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」に思うこと 

週末には「後編」が公開されるという週の水曜日に、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を映画館で見てきました。水曜日といえば、そう、レディースデイ。女性は割引というプロモーションが功を奏したのか、作品の力なのか、夜9時からの最終回にも拘らず映画館は女子たちでほぼ満席。公開後4ヶ月、しかも週末土曜日にはTV放映があるというのにだ。コミックがあり、TVアニメになり、TVドラマになり、スペシャルドラマまであった後の映画化。「花より男子」や「ROOKIES」の映画化を思い起こさざるを得なかったわけだが、本作はちょっと趣が違っていたのだった。特に前編は。後編と違って物語を大団円させる必要がない分、2時間の尺を思い切り自由に使うことができる。だから、のだめと千秋の恋は一旦脇に置いといて、ギャグと音楽をスケールアーーップすることだけに集中していて、それが大成功なのだ。千秋先輩との初共演話に浮かれてパリの街を走るのだめ。彼女の舞い上がりっぷりを表現するのに、これ以上ないってくらいアニメを使って色味も使って、"変態の森"の仲間たちが総出でのだめを祝う。もちろんかなりふざけているのだが、上野樹里もぎゃぼーな気持ちを全身で表現していて、見ているこっちもメチャクチャ嬉しくなってしまうのだ。そしてもうひとつ、音楽。これが意外なことに、マジで音楽映画になっていた。実際にパリの伝統あるコンサートホールでロケし、プロの演奏家たちが出演しているのだから当たり前なのだが...。なんというか、それだけではない何か。圧倒的な音量のオーケストラのハーモニー、クラシックの名曲のもつ高揚感、といえばいいのか。なんと言っても玉木宏が本物の指揮者に見えてくるのだ。見終わったときに残る、実際にパリのホールでコンサートを聴いたような満足感。劇中のだめは、そのコンサートを聴いて自分と千秋との力の差に凹んでしまうのだが、さもありなん。それだけ"音楽映画"として成功している本作は、日本映画としては稀有な作品かもしれない。 
(ストロングマシーン15号)


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