2009年09月18日
京都アニメーションの称えるべき実験精神
今夏、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」(第2期)が話題になった。主人公たちがループする夏休みから抜けられず、15000回以上もほぼ同じ15日間を過ごす、というストーリーをほぼ同じ内容で8週連続放映したのだ。しかし、8回の脚本は細部において異なり、作画も1回目と8回目を除き担当を変えるなど、何らかの意味を込めた試みであることは明白だ。この目的を探ってみたい。
登場人物にひとり、記憶を保ったままループを認識しているキャラがいる。彼女の役割は"観測者"(そういう設定なんです)であり、状況を変えるための能動的行動は許されていない。同じ15日間を繰り返し過ごし、何の行動も起こせず眺めるだけ。そしてそう、この立場は視聴者とイコールでつながる。なんとわれわれは知らず知らずのうちに、作品内の人物と同じ経験を現実世界で追体験させられていたのだ。やるなあ。
しかしこんな実験にGOサインを出した制作会社、京都アニメーションはおもろい。批判に負けず、突き抜けた独創性をもって挑戦しつづけてほしい。(便所コオロギ)









