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ニュース&編集部の声

2009年09月28日

「椿三十郎」の赤い椿。実は黒色だった!!

オードリー・ヘップバーンもローレン・バコールも、かつてモノクロ映画に出るときは、赤ではなく黒の口紅を塗っていた。モノクロ映画の場合、黒く塗ったほうが、本当に赤く塗るよりも赤に見えるのだそうだ。同じようなことが黒澤明監督の「椿三十郎」にもあった。劇中登場するのは白と赤の椿。その赤い椿を表現するため、黒澤監督は2カ月間、さまざまな色を椿に塗り、どの色が赤く見えるか試したという。結局、たどり着いたのがダイヤモンドブラックという黒の絵の具。黒澤監督はこの黒い絵の具を塗った1万個の椿をスタッフに用意させ、モノクロ映画で赤い椿を表現した。そんな「椿三十郎」が10月23日、ハイビジョン・マスターのブルーレイでお目見え。BDの高画質なら黒澤監督のこだわりもより深く理解できるかも。(信)
001.jpg

椿三十郎
ブルーレイ/東宝
10月23日発売 4935円
(c)1962 TOHO CO.,LTD ALL RIGHTS RESERVED

2009年09月18日

京都アニメーションの称えるべき実験精神

01.jpg今夏、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」(第2期)が話題になった。主人公たちがループする夏休みから抜けられず、15000回以上もほぼ同じ15日間を過ごす、というストーリーをほぼ同じ内容で8週連続放映したのだ。しかし、8回の脚本は細部において異なり、作画も1回目と8回目を除き担当を変えるなど、何らかの意味を込めた試みであることは明白だ。この目的を探ってみたい。
登場人物にひとり、記憶を保ったままループを認識しているキャラがいる。彼女の役割は"観測者"(そういう設定なんです)であり、状況を変えるための能動的行動は許されていない。同じ15日間を繰り返し過ごし、何の行動も起こせず眺めるだけ。そしてそう、この立場は視聴者とイコールでつながる。なんとわれわれは知らず知らずのうちに、作品内の人物と同じ経験を現実世界で追体験させられていたのだ。やるなあ。
しかしこんな実験にGOサインを出した制作会社、京都アニメーションはおもろい。批判に負けず、突き抜けた独創性をもって挑戦しつづけてほしい。(便所コオロギ)

2009年09月18日

男はもがき、あがき、そして走る!

10月号の大特集「2009→2010 映画が変わる どうしても見たい75作を超先取り」はもう見ていただけましたか?? その中で紹介している「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2010年新春公開)を、ひと足早く試写で見てきました。原作は花沢健吾の同名青春コミック。主演は「アイデン&ティティ」の峯田和伸、監督は劇団ポツドールの主宰・三浦大輔。朝早めの試写だったが眠気を吹っ飛ばすおもしろさだった。峯田演じる主人公の田西は、29歳、素人童貞。仕事でもうだつのあがらないダメ男である。そんな男が同僚の女性に恋をし、初めて一生懸命になれるものを見つけ、ブザマなまでにあがく。そんな一生懸命な姿に、相手の女性がキュンときて・・・なんてご都合主義の展開はいっさいナシ。ただただ最後までキモい存在として描かれる田西はリアルすぎて痛いかもしれない。でもそこに強烈にひきつけられ、見終わったあとになぜか闘志がわいてくる作品だった。さて、特集では、「ボーイズ〜」以外に、「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」「2012」「アイアンマン2」・・・など年末から2010年にかけての話題作を新作スチールやインタビューとともに先取り! じっくり読んで期待に胸をふくらませてほしい(N)


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(c)2009 花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会

2009年09月02日

米ディズニーがスパイダーマンやX-メンのマーベルを40億ドルで買収!

アメリカのウォルト・ディズニー社が、米コミックの大手、マーベル・エンタテインメントを40億ドル(約3700億円)で買収すると発表した。この買収でディズニーはマーベルが持つ5000以上のキャラクターの使用権を手にすることになる。マーベルといえば、映画化されたスパイダーマン、X-メン、アイアンマン、ハルクなど多くのスーパーヒーローが有名。マーベルの多彩なキャラクターと世界的な知名度と、ディズニーのマーケティングが融合すれば大きな相乗効果が生まれる、とディズニー側は語っている。ということは、ディズニー・ストアにミッキー・マウスとスパイダーマンが並ぶことになる。当面は変わらないというが、ひょっとして将来的にはユニバーサル・スタジオにいるスパイダーマンがディズニーランドに引っ越す可能性も!? マーベルのキャラクターはさまざまな映画会社で映画化されているが、今回の買収ですぐにディズニー傘下に"移籍"することはないという。ディズニーはまず、スパイダーマンなどよりもマイナーなキャラクターを自社で映画化するもよう。ちなみにアメリカでは現在、「スパイダーマン」(第4弾は2011年全米公開、第6弾まで契約済)はソニー、「X-メン」(公開中の「ウルヴァリン」やほかにもスピンアウト作品を構想中)「ファンタスティック・フォー」(シルバー・サーファーも含む)「デアデビル」は20世紀フォックス、「アイアンマン」(第2弾は2010年夏、第3弾は2012年に全米公開)「アベンジャーズ」(2012年全米公開)「キャプテン・アメリカ」(2011年全米公開)「ソー」(2011年全米公開)はパラマウント、「ハルク」はユニバーサル、「ブレイド」はニューライン、「パニッシャー」はライオンズゲイトがそれぞれ映画化権を持っている。

2009年09月02日

「ホビットの冒険」映画化でビルボ・バギンズを演じるのは誰?

「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚、J・R・R・トールキン作の「ホビットの冒険」はピーター・ジャクソンのプロデュース、ギレルモ・デル・トロの監督で前編・後編の2部作で映画化される。「〜リング」(とその原作「指輪物語」)では100歳を超えている設定のビルボ・バギンズは、イアン・ホルムが演じていた。「ホビットの冒険」は若き日のビルボ・バギンズをめぐる物語でもある。誰が演じるのか? ダニエル・ラドクリフ、ジェームズ・マカボイ、デビッド・テナント(TV「ドクター・フー」)が噂にあがっていたが、ラドクリフは興味がないと否定。テナントは、単なるネットの噂だ、とこれも否定。ピーター・ジャクソンは「まだ脚本で苦労している段階。脚本の第1稿が出来るまではキャスティングは考えない」と、いずれの噂も切って捨てた。ところが最近、トム・クルーズがニュージーランドへジャクソンを訪ねたというニュースが流れた。いままで接点のなかったクルーズとジャクソン...クルーズといえば、奥方のケイティ・ホームズより背が高くないことで知られる...まさかビルボ役を!? と思いきや、デル・トロが語った。「デビッド・テナントもトム・クルーズもないって」。クルーズは映画会社ユナイテッド・アーティスツのプロデューサーでもあるのだから、ジャクソンとのミーティングは映画製作の依頼だったのか? デル・トロがジェームズ・マカボイの名前を言わなかったのは単に忘れていたのか、それとも...。妄想(?)は限りなく広がる。期待の裏返しだから。さて、「〜リング」で魔法使いガンダルフを演じたイアン・マッケランは同じ役で帰ってくる。エルロンドを演じたヒューゴ・ウィービング、ゴラムを"演じた"アンディ・サーキスも間違いないだろう。撮影は前編後編を同時に行なう形で、ニュージーランドのウェリントンで2010年3月から370日間、予定されている。前編の全米公開は2011年12月、後編は2012年冬になるもよう。さてその時、ビルボを演じているのは?