巨匠スタン・ウィンストンを偲ぶジェイムズ・キャメロン、スピルバーグら
7年間闘病生活をつづけたが、6月に多発性骨髄腫のため惜しくも62歳で亡くなった特殊効果・特殊メイクの巨匠、スタン・ウィンストン。ロサンゼルスで行なわれた葬儀にはジェイムズ・キャメロン監督、スティーブン・スピルバーグ監督、「エイリアン」のシガニー・ウィーバー、「ターミネーター2」のロバート・パトリック、主人公のボディスーツをウィンストンが手がけた「アイアンマン」のジョン・ファブロウ監督、カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーら多くの有名人、映画関係者が駆けつけた。息子マットによると、最期の日、ウィンストンは涙とキスと笑顔で家族と別れを交わし、大好きなビートルズの曲を聞いて息を引き取ったという。死の前日にウィンストンと語り合ったキャメロンは、弔辞で「彼はひとつの世代に大きな影響を与えた。彼を個人的に知らない多くの人たちが彼について語る言葉でその功績が明らかになるだろう」と語り、インターネットの映画サイトに寄せられたファンたちの感謝と追悼の書き込みを読みあげた。彼なしに自分の世界は存在しなかっただろうというスピルバーグは、こう述べた。「スタンは私たちの夢、私たちすべての夢を引き受けてくれました。そこに彼自身の夢も融合させたのです。彼は鉛筆で、クレイ(粘土)で、近年はコンピュータでその夢をコツコツと実現してゆきました。私たちのアイディア全部に生命を吹き込もうとしたのです」。ウィンストンはバーチャルなCGと実写の特殊撮影を融合させる第一人者でもあった。40年に渡るキャリアで「ジュラシック・パーク」の恐竜、「エイリアン」シリーズ、「ターミネーター」シリーズのサイボーグ、「シザーハンズ」などのキャラクターを作りあげた。1986年の「エイリアン2」、1991年の「ターミネーター2」、1993年の「ジュラシック・パーク」でアカデミー賞を獲得。ほかにも「プレデター」「シザーハンズ」「バットマン リターンズ」「ロスト・ワールド」「A.I.」などでノミネートされている。

